米株の反発に乗ろうとする投資家少ない、強気には程遠い-シティ
(ブルームバーグ): 現在の反発の中で米国株を買おうという投資家の意欲が乏しいことは、市場が完全に強気に転じるには程遠いことを示していると、シティグループのストラテジストが指摘した。
最近のショートポジションの解消により、S&P500種株価指数についての投資家のポジションはほぼ一方的なネットロングとなっているが、投資家は既存の強気ポジションに追加することをためらっているようだと、クリス・モンタギュー氏が率いるストラテジストらがリポートで解説した。ハイテク株比率の高いナスダック100指数ではフローは弱気に転じているという。
「フローからは、買いへの熱意が限定的であることがうかがわれる。新規のロングポジションはわずかで、リスク選好の高まりもわずかにすぎない」とモンタギュー氏は指摘した。
S&P500種は先月に3週連続の週ベース下落となった後、上昇を再開した。4月の雇用統計が軟調だったことから、投資家は年内の米利下げの可能性に再び自信を深めており、焦点は来週のインフレ統計に移っている。
「先物のポジションには、センチメントの変化を示唆するような大きな動きはまだ見られず、投資家はせいぜい、慎重ながら楽観している程度だ」とモンタギュー氏は論評した。
原題:Citi’s Montagu Says Fewer Investors Keen to Join Stock Rally (1)(抜粋)
--取材協力:Christopher Condon.
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Swati Pandey, Irina Anghel, Enda Curran