被爆石は静かに語る…広島で被爆した女性から息子へ 石のミュージアムが伝える「平和のメッセージ」
水野さんは哲臣さんを「ほがらかな性格で実行力のある方だった」としのびます。博石館のシンボルでもある高さ15メートルのピラミッドは地元産の御影石を積み上げたエジプトのクフ王のピラミッドの10分の1のサイズで「国内最大級のピラミッド」。大がかりな事業をやりとげる実行力が哲臣さんにはありました。
博石館から平和の大切さを発信
哲臣さんは2018年に69歳で亡くなり、由紀枝さんはおととし93歳で亡くなりました。由紀枝さんの被爆体験と哲臣さんの平和を願う思いから、中津川市にやってきた被爆石。水野さんは「原爆ドームが残っているように、現存することでこそ戦争のむごさと平和の大切さを訴える力がある。この中津川に被爆石があることにも意義があると思う。これからも被爆石の展示を通して、平和のメッセージを伝えるのが両市から託された使命」と力強く語りました。 ■博石館 岐阜県中津川市蛭川5263-7 営業時間 9:00~17:00(冬季期間12月~3月中旬は10:00~16:00) 毎週水曜・木曜は休館日(春休み、GW、夏休み、祝日は営業) 巨大迷路(全長350メートル)や宝石探し、やかんや鍋に向けて小石を投げつけて音の違いを楽しめるなど各種体験コーナーも充実 (メ~テレ クロスメディア部 水野健太)