「1年生の頃から応援していた選手が本当にたくましくなった」 箱根駅伝初優勝を狙う國學院大にOG・相川七瀬がエール
「本当にたくましくなったな」
現場で声援を送るのが彼女の応援スタイル。全日本のレースでも、伊勢路まで直接足を運んだという。 「國學院大學は小さな大学ですので、駒澤や青山といった強豪校のように、スピードのある選手たちが何人も入学してくれるわけではありません。しかし、その少ない人数で戦い、いろんな大会も経験して、チームの皆が強豪校のエースたちと互角に戦えるくらいの選手に成長した。全日本も特別な誰かにだけ頼るのではなく、全員がエースだという意識で戦ったから、優勝できたのだと思います」(相川七瀬) 自身のインスタグラムにも國學院大の箱根駅伝出場を記念したのぼりの写真をアップするなど、母校への愛を隠さない相川は、選手とも交流を深めているといい、 「3年生の青木瑠郁(るい)くん(20)から“これまで、國學院が歩んだことのない道を行きます。挑戦者としての気持ちを持ち続けて、平林さんを信じて、ひとつひとつ勝っていきたい”というメッセージを受け取った時は感動しました。1年生の頃から見ていたので、本当にたくましくなったなって」
「駅伝は最高のドラマ」
デビュー30周年に向かう24年11月、彼女はミニアルバム「SPARKLE」をリリースした。その収録曲「襷をつなげ」は駅伝をテーマにした作品である。 「箱根駅伝を沿道で観て、実際に応援している人たちの熱を感じた時、これは歌になると思ったんです。選手は一人で走っているわけじゃない。走れなかった人の分の思いも背負って走っている。最高のドラマじゃないですか」 初優勝の夢はかなうか――。
「週刊新潮」2025年1月2・9日号 掲載
新潮社