秩父の「メープルベース」、森で木と触れ合うジャンボリー開催へ
秩父ミューズパーク内にある「MAPLE BASE(メープルベース)」(小鹿野町長留)が11月23日、「秩父の森ジャンボリー2024」を開催する。(秩父経済新聞) 【写真】メープルシロップ製造機 メープルベースは秩父に自生するカエデから樹液を採取し、国産メープルシロップを製造販売する日本初のメープルシロップ製造研究所。併設するカフェでは、メープルシロップや樹液を使った料理やドリンクを提供する。 同イベントは施設がオープンした2016(平成28)年から開催しており、今回で5回目。コロナ禍をきっかけに休止し、代わりに小規模の人数で事前予約制のメープルスクールを開いていたが、根強い開催の要望があったことから再開することになったという。 今回は、NPO法人「秩父百年の森」が制作した絵本「ちちぶメープルものがたり」が完成したことを記念し、イベント内で紙芝居として初披露する。秩父でカエデの樹液やメープルシロップがどのように作られているかを、子どもにも分かりやすく表現した絵本で、今回のイベントのチラシやSNSにも絵本の挿絵を使っている。子どもたちが五感を使って木やカエデの良さ、面白さを実感できるようなさまざまな催しも用意する。 毎年秩父産メープルシロップを使った「秩父和メープルプリン」を販売している「協同乳業(メイトー)」も出店する。プリンのサンプリングを行うほか、ヨーグルトなどの空き容器を使ってカエデの種を植え付けるワークショップなども予定。 併せて、メープルシロップ製造機のデモンストレーションも行う。同施設を運営する「TAP&SAP」の井原愛子社長は「メープルシロップ製造機は通常はシロップを製造する2月中旬~3月初旬ごろしか稼働しないので、貴重なタイミング。湯気が出る様子やまきで煮詰めている様子など、子どもたちに間近で体験して、メープルシロップがどのようにできるかを知ってほしい」と話す。「子どもたちに木や自然の恵みのメープルシロップと触れ合ってもらえる盛りだくさんな一日になる。秩父の森の恵みを、ぜひ多くの人に五感で体験してもらえれば」とも。 開催時間は10時~15時。雨天時は小雨なら屋根付きテラスや室内で行う。
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