【函館便り】「ヴァーミリアンじゃないか!」何度も取材した名馬との再会
きょう日曜の午前中、函館競馬場のファンエリアを歩いてみた。 4コーナー手前のスタンドの芝エリアには、ビールに、焼き鳥に、十勝牛とさまざまな屋台が並んでおり、長い行列ができている店もあった。週中の町のウキウキした様子から、函館競馬はお祭りのようなものだと感じていたが、まさにこのエリアは“お祭り広場”だった。 そこから少し奥まった場所にある「ふれあいパドック」に、格好いい黒鹿毛の馬がいた。看板を見て気づいた。「ヴァーミリアンじゃないか!」と。JBCクラシック3連覇や08年フェブラリーS制覇などG1、Jpn1を9勝した名馬で、種牡馬を引退した今は北海道のノーザンホースパークで余生を送っている。 現役時代、記者は何度も取材したものだ。当時は見るからにマッチョで、腕利きで知られた担当の久保卓也助手がまたがれば、アニメ「北斗の拳」に出てくるラオウの愛馬「黒王」のような迫力があった。 22歳になった今はさすがに筋肉が落ち、小さくなったように見えるが、毛ヅヤの良さや品のあるたたずまいはさすがだ。 抽選で当たればえさやり体験ができたので、ぜひやってみたかったが、抽選はすでに終わっていた。 それは残念だったが、今回の函館出張に1つ、いい思い出ができた。【岡本光男】