世界的な『盆栽』ブーム到来!園主に外国人フォロワー10万人 スペインから弟子入りまで!「樹が何を求めているのかを理解しないといけないのが面白い」BONSAIの魅力
(キチポンさん)「タイでも日本の樹をより良く育てるため、世話の方法を習いに来ました」 (シンさん)「真柏という樹が家にあるけれど、世話や剪定の方法がわからなくて習いに来ました」
2人が悩んでいるのは、盆栽の世界観を鉢の中でどう表現するのか。木が自然の中でどのように成長するかを想像して枝や葉を剪定していきます。 (盆栽翠松園・園主 松末浩二さん)「風はこちらから吹いてくる。ここを切って形を整えて」
松末さんの指導を受けながら不要な葉や枝を取り除きます。細やかに人の手を加えることで鉢の中に自然を造り上げるのです。 (キチポンさん)「盆栽に集中していると他のことを考えず瞑想できます」 (シンさん)「盆栽をしているとリラックスできます。絵を描いたり、おもちゃで遊んだり、というような感じでね」
園主のインスタグラムには約10万人の外国人フォロワー
翠松園は約10年前から海外販売も行っています。園のインスタグラムは海外からも人気で、12万人以上のフォロワーのうち、約9割が外国人です。 (盆栽翠松園・園主 松末浩二さん)「インスタグラムの動画で僕がかなり大きな盆栽を手入れしていたんですけど、『これは本物なのか』というふうなことでかなり反響があって、その時に1日でフォロワーが3000人とか4000人とか増えた時がありました。日本に対してのリスペクト・尊敬がすごく大きいです」
財務省の貿易統計によりますと、盆栽の輸出額は2019年は約4億7900万円でしたが、2023年には9億円以上と、2倍近くに急増していて、世界的なBONSAIブームの到来を表しています。
盆栽の一大生産地では若者もPR活動
一方、盆栽の一大生産地である香川県高松市では、若者の間でこんな活動が行われています。香川大学の「Bonsai☆GirlsProject」です。 高松市の名産である盆栽の魅力を伝えるために2012年に結成。1年生から4年生の計30人が所属しています。彼女たちが扱うのは高価な盆栽ではなく、初心者でも楽しめる「苔玉」という小さな盆栽です。この日は、新しく入った1年生向けに、地元の盆栽園の方から指導を受けながら、苔玉作りをしました。