特に目立つのは自律神経症状…「気温差不調」でつらい人にお勧め“漢方的対処法” 「去年より調子が悪い」と感じる人が実は多い
やはり、まずは冷たいものを卒業するところから始めたいところで、果物の食べすぎにも気を付けましょう。こうした対策をとるだけで、胃腸の調子が整い、気が巡ります。 お勧めの食材は、体を温める性質を持つネギやショウガ、シナモン、コショウといったスパイス。食べておいしく感じるぐらいが適量です。同じスパイスでも、ニンニクやトウガラシ、サンショウなど熱性の強いもの(刺激の強いもの)は胃に負担がかかるので、ほどほどに。汗をかくほどは食べないようにしましょう。
ショウガは薄いスライスを1枚、飲み物に入れるだけで胃を温め、消化を助けてくれます。シナモンや黒コショウをプラスしても。一振り飲み物にかけてみてください。 黒コショウは意外なことに果物のジュースに合います。いまの季節なら、梨をすりおろしたジュースにショウガを一切れ入れ、最後にシナモンと黒コショウを一振りします。 先に話したとおり、果物の摂りすぎはお勧めできませんが、フレッシュなものを適度に飲むのは悪くありません。そのときにこうしたスパイスで、果物の持つ体を冷やす作用を薄めてあげるといいでしょう。例えば梨ジュースなら、冷やす性質は薄れる一方で、体を潤す効果は残るので、陰虚を解消してくれます。
シナモンは体を温める作用のあるスパイスで、手に入れやすいです。チャイなどの飲み物や料理に上手に取り入れるといいでしょう。シナモンスティック1本をカレーや煮込み料理に加えても◎。風味が増して、おいしくなります。 日常生活で冷えを予防・改善するには、3つの首(手首、足首、首)をガードすることが重要です。 防寒対策として、上着を羽織ったり、厚着をしたりすることもありますが、多くは上半身への対策になりがち。大事なのは足元なので、そこをしっかり温めましょう。足元のなかでもふくらはぎを冷やさないほうがよいので、薄手のハイソックスやレッグウォーマーを利用しましょう。