中大の白川陽大は3位「若干良い、母の日のプレゼントになった」元世界ジュニア女王の母・陽子さんが応援…関東学生男子1部ハーフマラソン
◆陸上 関東学生対校選手権最終日(12日、東京・国立競技場ほか) 男子1部ハーフマラソンが行われ、1月の第100回箱根駅伝9区(23・1キロ)の中大・白川陽大(3年)は1時間3分41秒で3位だった。山梨学院大のブライアン・キピエゴ(2年)が1時間1分38秒で連覇。キピエゴはレース序盤で集団を飛び出し、最初の5キロを14分38秒で通過。この時点で後続を100メートル以上引き離し、独走態勢を築いた。昨年、自身がマークした1時間2分16秒の大会記録を大きく更新した。東洋大の梅崎蓮(4年)が1時間3分19秒で2位だった。 白川にとって特別な舞台だった。この日、1994年世界ジュニア(リスボン)女子1万メートル覇者の母・陽子さんが大阪から駆けつけ、沿道で応援。「日本人トップじゃなくて留学生に勝つというレース展開を組んでいました。お母さんは世界ジュニアで勝っているので、日本人に勝つだけではお母さんを越えられない」と白川は積極的なレースを展開。キピエゴが独走し、残り約2キロからの梅崎との一騎打ちにも破れたが3位は確実に死守。「良いところを見せたかったですが、3番という形でギリギリ、若干良い母の日のプレゼントになったかな」と笑った。 母は白川にとって憧れのアスリートでもある。「非の打ち所がない。全てを完璧にこなしますし、すごく憧れている選手です」。日々メッセージでアドバイスももらっていると言い「メンタル的なことなど学んでいます。毎日、その日のレースにつながっていくと思っています」とうなずいた。 今年の箱根駅伝で中大は、体調不良者が相次ぎ総合13位。チームは予選会に回った。それでも「そこまで落胆していない。全員が悲観的になっていなくて、本戦で勝つことしか考えていない。予選会で勝つという目標だと本戦で勝てないと思うので、普段の練習から本戦で勝つという練習を全員ができている。そういう意識で取り組めているのが良いと思います。しっかり強化していきたい」。今大会から勢いをつけ、3大駅伝でさらなるジャンプアップを図る。
報知新聞社