【ライブレポート】LiSA&なとりが熱唱!『Aniplex Online Fest 2024』ライブパート、オフィシャルレポート
■なとり&LiSAが人気楽曲を全世界に向けてパフォーマンス! なとりとLiSAが、9月16日に開催された、アニプレックスによるアニメ最新情報発信イベント『Aniplex Online Fest 2024』のライブパートに出演した。 【画像】LiSAの熱いパフォーマンス ■なとり 『Aniplex Online Fest 2024』ライブパートの1組目は、SNSを原点に、令和の音楽シーンでクリエイターとしてマルチに活躍中の、なとり。2025年にSeason2の放送が決まっているアニメ『WIND BREAKER』のオープニングテーマをもって登場した。 なとりが憧れる“じん”がギターと編曲で参加した「絶対零度」。彼にとって初のアニメタイアップである。“泣き声、遠く 息を合わせて、もう一度そんな、僕らの未来を強く願う歌”――。ギターを掻き鳴らしながら歌うなとりの姿をロウアングルから捉えるところからライブスタート。今度はカメラがバンド全体を引きで捉えると、“革命前夜”を感じさせるような薄暗かったステージに、背景の巨大スクリーンの『WIND BREAKER』の映像によって少し明かりが灯る。そして、グルーヴィーな高速ロックサウンドに合わせて、ステージの照明・カメラアングルが刻一刻と切り替わる。その演出が、楽曲の疾走感をさらに際立たせていった。 新しい時代の幕開けを告げるかのような力強さと、青い炎で心を焼き尽くすような眩しさ。そうした独特の熱量を放ちながらステージは進む。本人の表情は暗闇の中で見えないものの、その生々しい声、クライマックスへと運んでいく切迫感は痺れるものがある。とりわけ“何度も何度も何度も何度も”と叫ぶ一節は心に響いた。 瞬く間に駆け抜けたライブは、終わりを迎えたあとも観る者に余韻を残してみせた。10月に控える2nd ONE-MAN LIVE『劇場~再演~』への期待もさらに高まるステージとなった。 ■LiSA クライマックスを飾ったLiSAは、自身のライブで共演しているバンドメンバーを引き連れ『Aniplex Online Fest 2024』のステージに登場した。アニソンシーンで孤高の存在感を打ち立ててきたLiSA。LEDスクリーンがステージをぐるりと囲む。グレーがかった白い照明が、彼女の圧倒的な存在感と相まって儚げな空間を演出し、シンプルでありながらも引き締まった雰囲気を醸し出していた。 オープニングは、アニメ『NieR:Automata Ver1.1a』第2クールのオープニングテーマ曲「ブラックボックス」。アニメオープニングとリンクした照明に照らされるなかで、静かに歌いだしていく。そして『NieR:Automata』シリーズに深く携わるamazarashiの秋田ひろむがLiSAに託した「ブラックボックス」を繊細に、感傷的に歌ってみせる。ライブならではの、歌声から漏れ出る体温がこの曲をより切なく感じさせた。 次に、TVアニメ『魔法科高校の劣等生』第3シーズンのオープニング主題歌「Shouted Serenade」が響きわたる。スクリーンに地球が映し出され、LiSAが手を高く掲げるという、オープニングの司波達也を彷彿とさせるスタイルで始まっていった演出がなんともニクく、2番以降のこれまでがギュッと凝縮したかのような映像も見ものだった。「Rising Hope」の物語の続きを感じさせる力強い歌詞、アッパーに立ち上がっていくサウンドとその歌声から、画面越しとは言え、その熱量とメッセージが“その先へ”いる私たちにビシバシ伝わってくる。また、“今しか進めない道を行け”という叫びに、力強くその道を歩んできたLiSAにならではの魂が宿っているように感じられた。 ここで短く挨拶。「そして最後に、アニメから放送開始から10周年を迎えたこの曲をお届けします」と告げると、背景には見慣れた『魔法科高校の劣等生』のタイトルが浮かび上がる。LiSA×『魔法科高校の劣等生』の原点とも言える「Rising Hope」だ。これまで幾度となくファンを盛り上げてきた曲だが、アニメ演出も相まって、より濃く『魔法科高校の劣等生』を感じさせる。そのパフォーマンスからは、LiSAと作品の深い絆を改めて感じさせるよう。10年間愛され続けてきた「Rising Hope」がさらなる輝きを放っていたステージだった。 ライブの最後、LiSAは「ありがとうございました!」と一礼。くるっと背を向け、バンドメンバーと視線を交わし合い、再び前を向き直して手を振った。三者三様のナンバーで観客を魅了したLiSAであった。
THE FIRST TIMES編集部