松下洸平「笑顔になれる場所は大人も子どもも一緒」ドラマ「放課後カルテ」インタビュー
――松下さんは、子どもたちが笑顔になれる場所はどんな場所だと思いますか? 「10人いたら、10通りの答えがあるような気がしますが、でもやっぱり好きなものに囲まれていたり、好きな人と過ごす時間が笑顔が集まる場所だと思うし、それは大人も子どもも一緒なのかなと思います。今回、3か月くらい子どもたちと一緒に撮影してみて、僕たちが思っている以上に子どもたちは考え方がすごくしっかりした、感情や悩みも含めて僕たちと変わらないものを持って生きているんだなというのが、すごく分かりました。だから、子どもたちにとって笑顔があふれる場所は僕たちと同じなのだろうなと。例えば、僕で言えば、友人がいて家族がいて、そういう人たちとたわいもない話をしている時が笑顔の集まる場所だと思うので、子どもたちもきっと同じなんだと思います」 ――牧野先生は、子どもたちが元気になるために、全力で向き合うと同時にその親の心にも添われているように見えます。松下さんは牧野を「最後までぶっきらぼう」とおっしゃっていましたが、今もお変わりないでしょうか。 「ぶっきらぼうか、ぶっきらぼうじゃないかと言われると、ぶっきらぼうです(笑)。そこは彼の根本的な性格の部分なので、変わることはないと思います。ただ、小児科医として子どもたちと向き合う姿勢は、回を重ねるごとに変わってきていると思います。このドラマは、牧野という一人の男が、子どもたちとの生活を通して、小児科医として少し成長していく物語だと考えていて。彼の表情が大きく変わることはないかもしれないけれど、子どもたちと接することで病気は治すだけがゴールじゃない的な…保健室に赴任する前にはなかった感情が彼の中で芽生えているのは一つの成長だなと思います。僕も9話の台本を読みながら、これは本当にドラマのいち視聴者として『あ、牧野先生、そこ気付いたんだ』って、ちょっとほほ笑ましく見ています」