楽天・田中将大が衝撃退団 36歳決断「新たなチームを探す」 あと『3』と迫る日米200勝へ「今年投げられなかった分、さらにしっかりと投げて戦っていきたい」
楽天の田中将大投手(36)が24日、自身のYouTubeチャンネルで「楽天と来季の契約を結ばず、新たなチームを探すことに決めた」と退団することを明らかにした。日米通算197勝の右腕は現役続行を目指す意向を表明。今後、自由契約となり、他球団と移籍交渉を行う。球団は減額制限(年俸1億円以下は25%、年俸1億円超えは40%)を超える大幅減俸を提示したが、協議の末に折り合いがつかず、田中将から自由契約を申し出たという。 【写真】マー君の試合を観戦する妻・里田まい 杜の都から球界に衝撃が走った。長年東北のファンに愛された田中将が自身のYouTubeチャンネルに出演。「楽天イーグルスとは来季の契約を結ばずに、新たなチームを探すことに決めました」と報告した。 田中将は昨秋に右肘のクリーニング手術を受け、今季は春先から精力的に登板を重ねたが、コンディション不良で3月下旬に戦線を離脱。プロ18年目は長い2軍生活を余儀なくされ、9月の1試合登板にとどまった。0勝1敗、防御率7・20と不本意なシーズンを送っていた。 13年に開幕から24連勝し、球団初のリーグ優勝、日本一に貢献。翌14年から米大リーグ、ヤンキースと7年総額1億5500万ドルの契約を結び、メジャー通算78勝を挙げるなど大活躍。21年から楽天に復帰した。前日23日に本拠地楽天モバイルパークで開催されたファン感謝祭では特設ステージから餅をまくなどイベントを盛り上げたばかりだった。東日本大震災からの復興を目指す東北のファンにとって、シンボル的な存在だった背番号18が突然、退団を表明した。 「来季はどこでプレーするかというのは、まだわからない状態ですけれど、今の自分はいいコンディションで、いいトレーニングを積むことができています」と現役続行に意欲をにじませた。 楽天は田中将が表明する前、11月30日に提出予定の保留者名簿に記載しないことを発表した。石井一久シニアディレクター(SD、51)がリモート取材に応じ、経緯を説明した。 「成績を残せた選手、残せなかった選手を判断しないといけない。チームに長年貢献してくれた選手なので、残ってほしいと伝えた。彼も熟考した中での決断だと思うので尊重してあげたい」