【陸上】110mH村竹ラシッド パリ五輪の決勝で勝負!DLなど経験し「実力を発揮できるようになってきた」
男子110mハードルの日本記録保持者でパリ五輪代表の村竹ラシッド(JAL)が、練習拠点としている母校・順大で練習を公開した。 【動画】村竹のハードルドリル練習をチェック! 日本選手権を初優勝して初五輪を決めた村竹。その後はダイヤモンドリーグ(DL)パリ大会に出場し、予選をトップ通過したものの、ふくらはぎのケイレンにより決勝を棄権していた。 この日は炎天下となるなか、「久しぶりに走りました」と苦笑い。ドリルをこなしたあとは、80mでスピードと動き確認し、200m、150mと1本ずつ集中して出力を上げていた。両脚は問題なしで、「目立った悪いところもなく、順調に来ています」と笑顔を見せる。 一足先にパリの雰囲気を味わい、「空港に着いた時もロゴがあり、エッフェル塔や凱旋門に行くとオリンピックムードがありました」。スタジアムは本番とは違うが、「あの雰囲気で走れたのは良かったですし、初めてのヨーロッパでしたが湿度も低くてフィーリングが合います」と好感触だった。 パリ五輪の目標は「決勝進出とメダル獲得」ときっぱり。そのためには「12秒台を」と語る。日本人未踏の12秒台についても「手応えがある」。特に日本選手権の準決勝では出力を抑えながらも向かい風1.0mの中で13秒14をマークし、「あのまま中盤以降も走りきっていたら12秒台も出たか、日本新くらいは行っていたと思います」と振り返る。加えて、DLパリの予選でも競り合いながら13秒15で1着となり、ここでも大きな手応えをつかんだ。 初の日本代表だった22年オレゴン世界選手権では予選敗退に終わった村竹。そこから2年で心身ともに、そして記録・実績ともに大きく飛躍を遂げた。 「国内外の速い選手がいる中で、しっかり実力を発揮できるようになってきました。世界選手権や五輪では準決勝でいい記録やベストを出して決勝に臨む選手が多い。自分もそこで勝負をして、13秒0や12秒台を出して決勝に進みたいです」 大学の先輩の泉谷駿介(住友電工)と並ぶ日本記録保持者の肩書きも気にしない。「もっと上の記録の選手もいる。自分は挑む側。目標を達成したい」と力強く語った。 パリ五輪の陸上競技は8月1日から11日までの日程で行われる。
月陸編集部