「お疲れ様、よかったねと伝えたい」警察官自殺の原因『長時間労働』と認めた裁判 被告の熊本県は控訴せず判決確定へ
現職の警察官が自殺した原因は長時間労働と認めた判決に、熊本県警側は控訴しない方針を明らかにしました。これで判決が確定することになります。 【写真を見る】亡くなった渡邊崇寿さん(当時24)の遺影と母・美智代さん(2024年12月3日撮影) 2017年、当時玉名警察署の刑事課に所属していた渡邊崇寿(わたなべ たかとし)さん(当時24)が自ら命を絶ちました。 遺族は、渡邊さんが自殺したのは常態化した長時間労働が原因だとして熊本県に損害賠償を求め、12月4日の判決で熊本地裁は長時間労働と自殺の因果関係を認めて県に約6200万円の支払いを命じていました。 ■遺族も安堵「やっと認めてくれた」 県警は長時間勤務や当時の勤務環境の整備が不十分だったことが自殺の要因と認め、控訴しないことを決めました。 県警の宮内彰久(みやうち あきひさ)本部長は「二度とこのような悲しい出来事が発生しないよう、組織を挙げて職員が働きやすい勤務環境の構築に努める」と文書でコメントしました。 祟寿さんの母・美智代さんは「県警がやっと認めてくれてほっとしている。本人にはお疲れ様、よかったねと伝えたい」と話しました。
熊本放送