FAカップでベスト16に進出したメイドストーン・ユナイテッド [写真]=Getty Images

　メイドストーン・ユナイテッド（イングランド6部）を率いるジョージ・エロコビ監督が、FAカップ5回戦進出の喜びを語った。27日、イギリス紙『デイリー・メール』が同監督のコメントを伝えている。 　FAカップ4回戦が27日に行われ、メイドストーン・ユナイテッドはイプスウィッチ・タウン（イングランド2部）と対戦した。試合は、43分にラマー・レイノルズのゴールでメイドストーン・ユナイテッドが先制に成功。その後、イプスウィッチ・タウンに1点を返され同点で迎えた66分にサム・コーンが値千金の勝ち越し弾を奪い、メイドストーン・ユナイテッドが2－1で勝利を収めた。 　38本もの被シュートを浴びながら最少失点で切り抜け、放った2本のシュート全てがゴールとなるなど、驚異的な勝負強さを見せたメイドストーン・ユナイテッド。同紙によると、6部チームによるFAカップのベスト16進出は、実に1978年以来の快挙となっており、「史上最高の番狂わせのひとつ」と最大限の称賛を送っている。 　現役時代はウルヴァーハンプトンなどで活躍し、現在は同クラブの指揮官を務めるエロコビ監督は、「神々は私たちとともにあった」とコメント。「私たちは幸運を勝ち取らなければならなかった。粘り強く戦うことが重要だった」と述べながら、「多くのチャンスを作れないことは分かっていたし、結果を出すにはそれなりの努力が必要なことも分かっていた。私たちは（後半アディショナルタイムを含めた）98分間、逞しくなければならなかったし、それを選手たちに叩き込んだ。私たちは正しい準備をした」と勝因を分析した。 　また、快進撃を続けるクラブの状況については、「世界とサッカーを愛する人々の目には、彼らはすでに歴史を作っている」と誇りを口に。続けて、「私たちはこの感動を持ち帰りたかった。そして今、FAカップの魔法が私たちに再び夢を見せてくれている」と喜びを語っている。