他球団も垂涎!? セ・リーグの現役ドラフト注目野手6人
日本野球機構(NPB)は12月8日、2023年度の現役ドラフトを開催する。同制度は各球団が2人以上の対象選手を選出し、必ず1人以上指名する仕組み。移籍の活性化により、出場機会に恵まれない選手の新天地での活躍が期待される。今回は、現役ドラフトで特に注目したい選手を各チームから紹介する。(セントラル・リーグ野手編)
阪神:豊田寛
・投打:右投右打 ・身長/体重:178cm/85kg ・生年月日:1997年4月28日 ・経歴:東海大相模高 - 国際武道大 - 日立製作所 ・ドラフト:2021年ドラフト6位 プロ2年目にしてチームでは厳しい立場になっている豊田寛。移籍によってチャンスが広がる可能性を秘める選手だ。 東海大相模高時代には4番打者として全国制覇を経験。国際武道大、日立製作所を経て、2021年ドラフト6位で阪神タイガースに入団した。 即戦力として期待されたルーキーイヤーだったが、一軍ではわずか5試合の出場でノーヒットに。ファームでも80試合出場、打率.243、4本塁打と目立つような成績を残せなかった。 プロ2年目の今季は、二軍で打率.271と前年を上回る数字を記録したが、一軍から声がかかることはなかった。 チームではドラフト1位ルーキーの森下翔太が台頭。ファームでも井上広大や井坪陽生ら同じ右打ち外野手が力を付けている。 来季は正念場のシーズンとなるが、現役ドラフトの対象になれば面白い存在となるだろう。
広島:中村奨成
・投打:右投右打 ・身長/体重:181cm/81kg ・生年月日:1999年6月6日 ・経歴:広陵高 ・ドラフト:2017年ドラフト1位 大会最多本塁打記録を更新するなど、甲子園を沸かせた中村奨成だが、プロ入り後は苦しんでいる。 広陵高では「3番・捕手」でチームを牽引し、3年夏の甲子園に出場。同大会で6本塁打を放つ活躍を見せ、準優勝に大きく貢献した。迎えたドラフト会議では2球団が競合し、地元・広島東洋カープへの入団が決まった。 プロ入り後はファームで実戦経験を積み、高卒3年目の2020年に一軍デビュー。翌2021年には外野にも挑戦し、39試合出場で打率.283、2本塁打と光るものを見せた。 しかし、その後は思うような活躍ができず低調なシーズンが続いた。今季はファームで打率.323の好成績を残したが、一軍では18試合の出場で打率.150と寂しい数字に。 来季にはプロ7年目を迎え、かつての甲子園のスターも苦境に立たされている。環境の変化によって飛躍を遂げる事例もあるだけに、現役ドラフトでの移籍も十分に考えられる。