銀歯は古い?詰め物は3Dプリンター?「知らない間に進化してた歯科事情」|美ST
歯の健康は全身の健康の入口と言われていますが、更年期前後から虫歯や歯周病、嚙み合わせ、口臭と問題が増えてきます。美しい笑顔に白く整った歯は若々しく健康的。40代・50代がやるべき歯活で80歳で20本自分の歯を目指しましょう。
【デンタルトリートメント】
さらに歯を失う2大要因の虫歯と歯周病と、くいしばりや欠けなど嚙み合わせのチェックを ◯私が行ってきました! 会社員・肥田里佳さん(44歳) 定期検診はしていますが、くいしばりグセがあり、歯のすり減りや隙間、嚙み合わせの悪さも気になります。劣化した詰め物も交換したい。
1.更年期以降は要注意!【虫歯と歯周病をチェック】
プローブで歯周ポケットの深さや歯肉の状態を検査。3mm以上が歯周病ですが肥田さんは奥歯に5mm程のポケットが。嚙み合わせの強い箇所は歯周病の進行が早いため咬合紙でチェック。「歯周病の治療は口腔内の菌を減らして炎症を取り除くことから。さらに歯石除去や歯磨き指導も必要です。歯周病は無自覚に進行しますから必ず定期的な検診を」(田中先生)
2.詰め物が欠けたり歯ぎしりの指摘でフェイスラインにも影響する【くいしばり】
くいしばりの有無は咬筋やエラの発達状態、歯肉のチェックから。肥田さんは歯肉にくいしばりによるコブ状のふくらみが。就寝時のマウスピースで特定の歯にかかる圧を全体に分散させる対策を。「くいしばりは放置すると歯肉が痩せて歯周病が進んでしまいます。さらに歯が長くなったように見えるため見た目にも影響が」(田中先生)
3.【詰め物も進化】歯科用3Dプリンターで時短、色調までぴったりフィット
銀の詰め物をセラミックに変えたいが多忙の肥田さん。完了までに時間がかかる詰め物治療を迅速に行えるのがセレック。「セレックは口腔内をスキャナーで読み取るので従来の歯型取りは不要、詰め物が1日で完成するので迅速な治療が可能です。設計から製作までをコンピューターで進められるので従来よりも精巧な詰め物治療を時短でできる点が人気です」(田中先生)
定期的な歯科検診で問題を解決し口腔環境を改善。美しい歯から健康に
虫歯や歯周病、知覚過敏など、加齢とともに口腔内のトラブルは増えがちですが、そのほとんどは歯並びと嚙み合わせの悪さが原因です。さらにそれらの元凶は“くいしばり”であり、くいしばりは歯をすり減らして嚙み合わせを狂わせるだけでなく、歯にヒビを入れて知覚過敏を起こしたり、虫歯や歯周病を引き起こします。現在、成人の80%が罹っているとも言われる歯周病は心臓病や脳梗塞などの全身疾患に繫がることも判明しており、進行すると歯を失うことにもなります。口内の健康をキープするためには日々の正しいオーラルケアはもちろん、定期的な歯科医院での検診が肝心です。人生100年時代、健康でQOLの高い生活を送るためにも積極的な口腔ケアを意識してください。