渋谷すばる「人が好き、だから難しい」さまざまなクリエイターと制作して再認識した歌うことの意義
ソロアーティストとしてデビューしてから5年。渋谷すばるは今、また新たな挑戦で自身の可能性を広げている。 【関連】渋谷すばるが語る、新たな“友達”の存在 8月20日にトイズファクトリーとの契約を発表。契約後、初となるフル・アルバム『Lov U』を10月16日に発売した。これまで全曲作詞・作曲・編曲をすべて自身で行っていた渋谷だが、本作ではさまざまなクリエイターから提供を受けた楽曲を歌う。 制作の中で「歌を歌うということが好きだし、自分にとっては大きなもの」だと再認識したという渋谷に、今改めて“歌う”ことの意義を聞く。
人と人で作る音楽
──アルバム『Lov U』の制作を終えられて、率直なお気持ちを教えてください。 渋谷すばる(以下、渋谷) 出会ったばかり、初めましてだらけの新しいチームでの初めての作品なので、でき上がったことがとにかくうれしいですね。 ──今回はさまざまなクリエイターの方との制作になったかと思うんですが、どういった経緯で『Lov U』は始まったのでしょうか。 渋谷 今までとは違う表現や、やってこなかったようなことで、ファンのみなさんに楽しんでもらいたいし喜んでもらいたい、という気持ちでした。いい意味でサプライズというのが大きなテーマとしてありましたね。 ──クリエイターのみなさんとはどういったお話をされたんですか? 渋谷 ほとんどの方が初めましてだったので、とにかく会いに行って、まずは音楽の話以前に、お互いの人となりを感じるというところから始まりました。一番多く詞も歌も書いてもらっているmiccaさんとの出会いもすごく大きかったですね。たくさんコミュニケーションを取って、今も連絡を取り合っていて……もう友達みたいな感じです(笑)。 ──クリエイターの方とお話されるなかで、刺激になる部分も多そうですね。 渋谷 なんでもそうですけど、人と人とで作るものなので。会わなくても依頼してデータだけでやりとりして成り立つからこそ、そうじゃなく、血の通った音楽じゃないですけど、チームのみなさんが一緒に作ってくださったことが自分にとってはすごく大きかったです。