レスリングW杯で金メダル一個に終わった日本女子は東京五輪で巻き返せるのか?
レスリングの世界選手権、女子の最終日がカザフスタンで行われ、女子62kg級3位決定戦に川井友香子(至学館大学)が出場、銅メダルを勝ち取り東京五輪代表に内定した。前日は3回戦で敗戦、涙したが、この日は、敗者復活戦から這い上がり、「一日で強く変われるチャンス」「悔いが残らないように」と取り組んだ3位決定戦では、北朝鮮の選手を相手に技術点を一点も与えぬままタックルからの連続技を落ち着いて決めた。 「なかなか練習どおりの動きができない」のが悩みだという友香子だが、この試合では、思うように存分に動けたのではないだろうか。終わってみれば、試合残り時間を約2分残してテクニカルフォール勝ちをおさめ、表彰台で微笑むに値する3位となった。 前日には、57kg級で姉の川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)が優勝して同じく東京五輪代表に内定している。五輪4連覇中の伊調馨(ALSOK)は、今大会の57kg級代表決定戦で敗れ、東京五輪出場の可能性については結果待ちの状態だったが、階級変更の可能性があった62kg級も含めて代表選手が内定したため東京五輪出場の可能性は事実上、ほぼ消滅した。 また、この日は、リオ五輪69Kg級の金メダリスト、土性沙羅(東新住建)が3位決定戦で敗れ、5位となり五輪枠は獲得したものの五輪切符は獲得できなかった。 結局、東京五輪で金メダル量産が期待される女子で金メダルを獲得して東京五輪代表に内定したのは、川井梨紗子一人だけ。五輪で実施されない階級を含め、金1、銀3、銅2という不安を抱かせる結果に終わった。以下が今大会の結果である。 【今大会の女子の結果。( )内は五輪で実施されない階級】 50kg 級 入江ゆき(自衛隊)※ 8位→五輪枠逃す 53kg 級 向田真優(至学館大)※ 2位→東京五輪代表内定 (55kg 級 入江ななみ(福井県スポーツ協会) 2位) 57kg 級 川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)※ 1位 →東京五輪代表内定 (59kg級 稲垣柚香(愛知・至学館高) 8位)」 62kg 級 川井友香子(至学館大)※ 3位 →東京五輪代表内定 (65kg 級 類家直美(至学館大) 12位) 68kg 級 土性沙羅(東新住建)※ 5位 →東京五輪枠獲得 (72kg 級 古市雅子(自衛隊) 3位) 76kg 級 皆川博恵(クリナップ)※ 2位 →東京五輪代表内定