柔軟剤市場のトレンド「濃厚な香りから自然な香りに変化」人気ブランド担当者が明かす、消臭や香りの最新技術
日本では1960年代から普及し始め、いまや約8割の家庭で使われている柔軟剤(2022年ライオン調べ「洗濯実態調査」より)。香りや消臭機能、部屋干しに特化したものなど、柔軟剤の機能が多様化しているが、いったい何を選べばいいのか?どんなものが人気なのか――。人気の柔軟剤ブランドの担当者が、最新事情を教えてくれた。 【画像】梅雨や夏におすすめの最新柔軟剤6選「植物が放つ自然の香り」「クエン酸入りの新ジャンル」注目商品
教えてくれた人
ハナさん/おうちクリーニング研究家 年間100種類以上の洗剤や柔軟剤、洗濯グッズを自腹で購入。実際に試して実感した結果を自身のブログ『ハナの洗濯ラボノート』に公開。洗濯のハウツーも掲載している。 ライオン・P&G/PR担当者
柔軟剤の最新トレンド、香りや機能が多様化
香りの強弱の選択、部屋干し臭やスポーツウエアなどのにおいを取る消臭効果、花粉の付着防止や抗菌作用、香りによる睡眠環境のサポートなど、柔軟剤の機能はますます多様化している。 「2000年頃から濃厚な香りを漂わす“香り競争”全盛でしたが、最近ではシャインマスカットや紅茶など、食べ物系のすがすがしい香りが人気です。コロナ禍で在宅時間が増え、部屋干しをした際に強い香りを不快に感じた人が多かったことが、その要因かもしれません。 また柔軟剤は“女性のもの”というイメージが強く、抵抗のある男性も少なくありませんでしたが、消臭効果の実感や香りの変化、洗濯CMへの人気俳優の起用などの影響もあり、男女とも“使うのが当たり前”になりましたね」(おうちクリーニング研究家のハナさん)
2大柔軟剤ブランド、最新機能が続々
『ソフラン プレミアム消臭』は発売10か月で累計販売個数1億個(※4)を突破。 一方、2004年の発売以降、12年間売り上げを伸ばし続ける『レノア』。『レノア クエン酸in超消臭』は、発売から8週間で400万本を出荷するなど根強い人気を誇る。 そこで両ブランド担当者に商品特徴や、進化を重ね、洗濯物をレベルアップしてくれる最新機能について聞いた。 ※4:ライオン累計出荷個数(本体550ml+つめかえ450ml換算個数:2019年2月27日~12月31日)