スペインが“7戦全勝”で史上最多4度目のEURO制覇! イングランドは再び悲願のタイトルまで後一歩届かず……
後半に大きく試合が動く
決勝 スペイン 2-1 イングランド 6月14日に開幕し、様々な激戦が繰り広げられてきたEURO2024。欧州王者を決める戦いも残り1試合となり、決勝戦のカードは史上最多4度目のヨーロッパ王者を狙うスペインと前回大会に続き2大会連続で決勝に進出し初優勝を狙うイングランドとなった。 [動画]スペインの両翼が決勝でも躍動 ヤマルのパスからニコ・ウィリアムズがゴール イングランドはボールを持っていない時はショーは左SBのポジションをとり、[4-2-3-1]のような配置に。序盤ボールを握るのはスペイン。イングランドはボールを奪っても自分たちの時間が作れない状況が続く。 10分以降はイングランドもボールを持つ時間が増え、リズムがででくると、右サイドのサカを起点にスペインゴールに迫るも決定機を作るまでにはいかず。両チーム球際は譲らず、ボールを失った後の切り替えも早いため一進一退の攻防が続き、ビッグチャンスを作らせない展開に。 緊張感のある前半はお互い集中した守備をみせ、決定機のない45分に。スペインがボールを保持する時間が多かったが、武器である両ウイングはウォーカーとショーがシャットアウト。前半ATにはライスのFKから最後はフォーデンがボレーシュートを放つが、これはGK正面に。スコアレスドローで折り返す。 スペインは後半から前半に負傷したロドリに代えてスビメンディを投入する。そんななか、後半立ち上がりに試合が動く。ヤマルがカットインで中に侵入すると、逆サイドのニコへパス。これをニコが左足で冷静に流し込み、47分スペインが先制に成功する。 勢いに乗るスペインは54分にヤマルのパスからモラタ、そして55分にはニコが強烈なシュートを放ち、追加点を狙いに行く。前半は影を潜めていたスペインの両翼が躍動し始める。 先手を取られたイングランドは60分、ケインに代えてワトキンスを投入。サウスゲイト監督がこの試合は早くも動いた。攻勢を強めるイングランドは63分ベリンガムが鮮やかなターンから左足でミドルシュートを放つが、これは枠をとらえきれず。 今度はスペインにビッグチャンスが。66分オルモのスルーパスに抜けたヤマルが得意の形でシュートを放つもこれはピックフォードがビッグセーブ。スペインはモラタに代えて、オヤルサバルを投入し最前線を交代。 得点を奪う必要があるイングランドはここでメイヌーに代えてパルマーを投入する。トップ下にパルマー、フォーデンを左に配置し、ベリンガムとライスが中盤でコンビを組む。 そんななか、71分右サイドのサカが中へ折り返すと、ベリンガムは背後へ落とす。これをパルマーが左足でスーパーゴールを決め、イングランドが試合を振り出しに戻す。 失点直後少しバタついたスペインだったが、再びボールを保持してペースを取り返そうと試みる。81分にはオルモ、ニコ、ヤマルの連携からヤマルが最後シュートを放つが再びピックフォードがビッグセーブを見せる。 スペインはここでル・ノルマンに代えてナチョを投入する。再びスペインペースで試合が進む中、86分左サイドのククレジャから絶妙なクロスが上がるとオヤルサバルがこれを合わせ、スペインが終盤に再び1点リード。 点を取る必要があるイングランドはフォーデンに代えてトニーを投入。一方のスペインはヤマルに代えてメリーノを入れる。89分にはCKからイングランドが決定機を迎えるもスペインも必死のセーブ。 後半ATは4分。イングランドは猛攻を仕掛けるも同点ゴールは奪えず。スペインが史上最多となる4度目のEURO王者に輝いた。一方のイングランドは今大会も初優勝まであと一歩届かなかった。 [スコア] スペイン 2-1 イングランド [得点者] スペイン 47分 ニコ・ウィリアムズ 86分 ミケル・オヤルサバル イングランド 73分 コール・パルマー [ラインナップ] スペイン 監督:ルイス・デ・ラ・フエンテ GK ウナイ・シモン(アスレティック・ビルバオ) DF マルク・ククレジャ(チェルシー) アイメリック・ラポルト(アル・ナスル) ロビン・ル・ノルマン(レアル・ソシエダ) ダニエル・カルバハル(レアル・マドリード) MF ロドリ(マンチェスター・シティ) ファビアン・ルイス(パリ・サンジェルマン) ダニ・オルモ(ライプツィヒ) FW ニコ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ) ラミン・ヤマル(バルセロナ) アルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリード) 交代出場・退場 46分 ロドリ→マルティン・スビメンディ(レアル・ソシエダ) 67分 アルバロ・モラタ→ミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ) 82分 ロビン・ル・ノルマン→ナチョ(レアル・マドリード) 89分 ラミン・ヤマル→ミケル・メリーノ(レアル・ソシエダ) イングランド 監督:ガレス・サウスゲイト GK ジョーダン・ピックフォード(エヴァートン) DF カイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ) ジョン・ストーンズ(マンチェスター・シティ) マルク・グエーイ(クリスタル・パレス) MF ルーク・ショー(マンチェスター・ユナイテッド) コビー・メイヌー(マンチェスター・ユナイテッド) デクラン・ライス(アーセナル) ブカヨ・サカ(アーセナル) FW フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ) ジュード・ベリンガム(レアル・マドリード) ハリー・ケイン(バイエルン・ミュンヘン) 交代出場・退場 60分 ハリー・ケイン→オリー・ワトキンス(アストン・ヴィラ) 70分 コビー・メイヌー→コール・パルマー(チェルシー) 89分 フィル・フォーデン→イヴァン・トニー(ブレントフォード) ※カッコ内は23-24所属クラブ
構成/ザ・ワールド編集部