阪神・前川「数字気にしなくていいので楽」満を持して初CSへ 短期決戦のイメージもバッチリ
初CSでも頼むで!阪神・前川右京外野手(21)が4日、12日からDeNAと戦うCSファーストSへの意気込みを語った。プロ3年目で初めて挑むポストシーズンは、左腕・東の先発が濃厚な第1戦からスタメン起用の可能性がある。数字にとらわれず、自己犠牲もいとわない打撃で勝利を導くことを誓った。 プロ入り後初めて挑むCSへあと1週間。前川の頭の中にはすでに戦い方のイメージができていた。 「数字を気にしなくていいので、そこは楽かなと。勝てるように、本当に自己犠牲とか、そういうのも大事かなと思うので、その場に応じた対応をしっかりしたい」 昨季は8月の体調不良により「特例2023」の対象となって出場選手登録を抹消されてからは一度も昇格せずシーズンが終了した。今季はレギュラーシーズン1軍完走を果たし、満を持して初のCSに臨む。 短期決戦だからこそ成績や数字にとらわれることもない。勝利のため、重要だと考えるのが岡田監督も求めてきた「状況に応じた打撃」だ。「だいぶ周りも見えるようになった。あとは結果だと思うので。結果を残せるように頑張ります」。今季戦力としてフル回転し、経験値も自信もつけてきた。CSでは泥くさく、自己犠牲もいとわない打撃で勝利に貢献する意気込みだ。 3日・DeNAとの今季最終戦では、左腕・ケイに対しスタメン出場し、一塁への内野安打を記録した。それだけに、12日の第1戦は左腕・東の先発が予想される中でも前川のスタメン起用の可能性は十分にある。 東とは今季対戦がなく、第2戦の先発が予想されるジャクソンには今季10打数無安打だが、「数字を気にしなくていい」のが短期決戦。前夜は17打席ぶりの安打を含む2安打を放つも、「本当に状態を良くしないといけない。まずはそこから」と話す。 ただ、「引っ張れる球を、引っ張れてない。コンタクトできる球もコンタクトできない。昨日のチャンスの場面でセカンドゴロとか。ああいうミスショットをなくしたい」と課題は明白。まっさらな気持ちで挑んでいくだけだ。甲子園での開催も前川にとってはプラスだ。今季50試合で打率・290、1本塁打、22打点と好相性。本拠地の声援を力に大暴れしたい。 この日から2日間の休日は、昨年末以来となる三重の実家に帰省するが、「治療とか行って、ちゃんとコンディショニングを整えて」と準備を怠らない。「まず2日間ちゃんとリフレッシュして、もう一回、6日からしっかりやっていければ」。頼れる若虎が、初舞台でも躍動する。