代表通算得点は最多“69ゴール” スアレスをウルグアイ史上最強FWにした驚異のメンタル「1人で11ゴールを決めて18-0で……」
ユース時代から勝負へのこだわりは誰より強かった
先日、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスが今月6日のワールドカップ南米予選を最後に代表から退く意向を示した。 2007年に代表デビューしてから約17年。スアレスは通算142試合に出場して69ゴールを挙げており、これはウルグアイ代表歴代最多得点記録だ。同世代に58ゴールを挙げたFWエディンソン・カバーニもいたが、数字の面ではスアレスがウルグアイ史上最強のストライカーということになる。 今回の代表引退表明を受け、英『BBC』は元ウルグアイ代表でナシオナル時代にもスアレスと一緒にプレイしたセバスティアン・アブレウ氏のコメントを紹介している。アブレウ氏によれば、まだまだ粗削りだったナシオナル時代からスアレスの技術やメンタリティはずば抜けていたのだという。 「彼はライオンの精神を持った青年だった。厳しい状況を成功へのモチベーションにできる人物だったんだ。若かった当時も彼に出来ないことはなかった。チームメイトには知られぬよう、ひっそりと厳しいトレーニングを続けていたんだ。そうしてウルグアイ史上最高のストライカーになる準備をしていた」 ナシオナルのユースチームでチームメイトだったマティアス・カルダシオ氏も、スアレスが当時から異常な点取り屋だったと語っている。 「ナシオナルのユース時代にウラカンと対戦したゲームのことを覚えている。スアレスが1人で11ゴールを決めて18-0で勝ったんだ。彼は点差が開いてもペースを落とさず、もっと上を目指す野獣のようだった。彼はサッカーでもトランプでも常に勝ちたがっていたからね。彼の心には競争心が宿っていたのさ」 ベテランになって落ち着いたところはあるが、若い頃のスアレスは猛獣と呼ぶにふさわしい点取り屋だった。そのメンタリティに加え、ドリブルからフリーキック、パスまで全てをこなす器用さを併せ持っているところも恐ろしい。現在もアメリカ・MLSのインテル・マイアミでも大活躍を続けてており、ウルグアイ史上最強ストライカーで間違いなしか。
構成/ザ・ワールド編集部