EU離脱の英国がTPPにあす加盟、インド太平洋地域への関与強化…初の追加加盟
【ブリュッセル=秋山洋成】日本や豪州などが参加する環太平洋経済連携協定(TPP)に英国が加盟する議定書が15日発効する。2018年にTPPが発効して以来、初めての追加加盟国となり、TPPは12か国体制となる。
英国の加盟によって、TPPの経済圏は太平洋から欧州にも広がり、国内総生産(GDP)の合計は世界全体の約15%にあたる2200兆円規模となる。
英国のジュリア・ロングボトム駐日大使は13日の記者会見で、「アジア太平洋地域を超えた真のグローバル協定へと進化する」と述べた。英国は20年に欧州連合(EU)を離脱したが、インド太平洋地域への関与を強めていくことになる。
ロングボトム氏は「日英間の貿易関係を一層深めていく」とも述べ、英国から日本へのスパークリングワインなどの輸出拡大に期待感を示した。