“焼き芋の唐揚げ”まで登場 アレンジ焼き芋が増加中のワケ
日テレNEWS NNN
秋の味覚の『焼き芋』。今はただふかすだけではなく、様々な料理にアレンジした“アレンジ焼き芋”が増加中です。なぜ、そのままではなく、アレンジ商品が増えているのか、その背景を取材しました。 11月1日。長い列ができていたのは、東京・中野区で行われた『やきいもフェス』。日本各地の焼き芋専門店などが集結したこのフェスの注目は斬新な焼き芋のアレンジメニューです。 なんと焼き芋がぺっしゃんこ。焼き芋の甘みとしょうゆの風味のせんべいや、鶏の唐揚げならぬ、焼き芋の唐揚げなどさまざまな調理方法で焼き芋のさらなる魅力を伝えるのがフェスの狙いです。焼き芋の唐揚げを食べた後藤楽々キャスターは… 後藤楽々キャスター 「ん!?なんだこれ!?衣は唐揚げそのものなんですけど、味わっていくとさつまいものねっとり食感と甘さが引き立ってきて、おつまみ系焼き芋!」 これを考案したのは、練馬区にある焼き芋専門店。斬新な焼き芋アレンジを考えるワケは… 日比焼き芋 HIBIYAKIIMO Tokyo店主 成川瑞穂さん 「焼き芋をこだわって焼いているんですが、周りに(焼き芋専門店の)先駆者がいっぱいいるので、アレンジしてもっとおいしくしたらみんなに食べてもらえるかな」 実は、ここ20年でさつまいもの品種は33品種から58品種に増え、甘くねっとりしたものなど焼き芋の幅が広がったことで人気が高まり、専門店も増えているとか。その中で生き残りをかけるため、それぞれのお店で独自のアレンジメニューを打ち出していました。 大阪の焼き芋専門店が提案したメニューは、焼き芋の上に3種類のチーズを乗せ、バーナーであぶりハチミツをたっぷりとかけたハニーチーズ焼き芋。その味は… 後藤楽々キャスター 「ん!?ねっとり系焼き芋に、チーズの濃厚さとピリッとしたブラックペッパーが合いすぎる。これはごはん系焼き芋だ!」 浪漫焼き芋 芋の巣店主 森川裕介さん 「焼き芋の間口を広げようと思って。焼き芋って本当に可能性に満ちあふれている」 イベントに訪れたお客さんは… 20代会社員 「甘くても食べられるし、しょっぱくても食べられる。ずっと食べていられる」 20代学生 「“焼き芋は世界を救う”ぐらい好き」 焼き芋人気を受け、広がるアレンジ商品はディスカウントストアでも。数ある商品の中で、今焼き芋がトップクラスの売れ行きだそうです。 ドン・キホーテ商品開発担当者 渡辺友成さん 「年間で12億3000万円売り上げています」 そんな焼き芋を“いろんな形で食べたい”というお客さんの声もあり、去年から商品開発を強化しているといいます。 ドン・キホーテ商品開発担当者 渡辺友成さん 「世の中にない焼き芋商品を常に考える」 どんなアレンジ商品があるのかチェックしてみると、『最後までおいしい焼き芋せん』は焼き芋の濃厚な香りと甘じょっぱさが合わさったせんべい。さらにコーヒーなどを扱う売り場には… 後藤楽々キャスター 「焼き芋オレ。焼き芋ポーションって初めて見ました」 後味はまるで焼き芋という焼き芋味のシロップ。牛乳に入れるだけで、“焼き芋オレ”の完成。 後藤楽々キャスター 「確かに、さつまいもを感じます」 さらにパンに塗る焼き芋クリームは、しっとり甘いお店の焼き芋感を出すべくパウダー状にして配合。発売当初は期間限定でしたが口コミで人気となり定番商品になったそうです。 他にも焼き芋のお酒など、合計5つのアレンジ商品がありました。焼き芋がさまざまなシーンで味わえるアレンジ商品。焼き芋の新たな魅力に出会えそうです。 (11月11日『Oha!4 NEWS LIVE』より)