台湾の茶葉やコーヒー豆を使った 焼き菓子と台湾カステラ 京都「台湾菓子工房」
ここ数年で台湾カステラやパイナップルケーキを出すお店がずいぶん増えて、台湾が好きな人だけでなく、スイーツ好きの注目を集めています。 【画像】「台湾菓子工房」の写真をもっと見る! 2021年2月にこのコラムでご紹介した京都・西洞院高辻の「The old taste.」は、台南出身の曾采薇(ソウサイビ)さんのおばあさんが作っていた台湾カステラを再現して、大人気になりました。(現在、閉店) 曾采薇さんのご主人・山口友規さんは「お店のもう一つの人気商品、豆花(トウファ)や台湾茶をもっと楽しんでほしい」と、2022年1月、ご自身の地元である京都三条会商店街近くの三条大宮公園東側に、豆花・台湾茶専門店「阿嬷豆花(アマドウファ)店」をオープン。さらに、今年5月、千本丸太町に姉妹店「台湾菓子工房」を開店して、台湾茶やコーヒー豆を使った焼き菓子の販売を始めました。 さっそく「台湾菓子工房」を訪ねると……。テイクアウトオンリーのお店で、焼き菓子と茶葉やコーヒー豆が長いカウンターにずらりと並んでいます。 まずは、お菓子のいろいろを紹介しましょう。 「台湾カステラ」は、ここの看板商品。食べやすいサイズにカットされて袋入りで売られています。手でつまんで食べると、ふんわり、むっちり、卵の優しい風味で、子供からお年寄りまで誰もが大好きな味。夏は、冷やして食べるのがオススメです。 「タロイモとブルーベリーのタルト」は、台湾ならではのタロイモを使った他にない一品。タロイモ独特の食感が面白い。 ここらしい台湾茶を使ったお菓子には、すぐそばにそれぞれの茶葉が置かれています。お茶にも興味がわいてきます。 マフィンは2種類。「凍頂烏龍茶とくるみ」は、生地に台湾を代表するお茶である凍頂烏龍茶の茶葉を使っていて、口の中で烏龍茶の香りが広がります。くるみのコリコリ食感がアクセント。 「東方美人茶とホワイトチョコ」は、こちらも人気の台湾茶・白豪烏龍茶、別名・東方美人を使った貴重なマフィン。甘いチョコの味がプラスされて、ミルクティーのような味わいです。 マドレーヌも2種類あります。一見、よく似た2種類ですが、「鉄観音茶」は、コク深い鉄観音茶そのままの風味が広がり、「茉莉花(ジャスミン)茶」は、ジャスミンティーを飲んだ時のような、さわやかさが感じられます。 サブレも2種類。「四季春茶のサブレ」は、烏龍茶の一種、四季春という甘い香りとさわやかで透明感のある味わいの茶葉を粉にしてたっぷり生地に入れています。サクサク噛むたびに、香り立って楽しい。 「阿里山紅茶のサブレ」は、高山烏龍茶の産地として有名な阿里山で栽培された茶葉を紅茶にしたものを使用。コクがあって甘い風味で、同じ紅茶と一緒に食べれば、相乗効果でよりおいしくなります。 四角くて大きなスコーンも目を引きます。 「プレーン」と、阿里山で栽培されている珍しいコーヒー豆を粉末状にして使った「阿里山珈琲とチョコチップ」の2種類。どちらも甘さ控えめで、お茶やコーヒーとの相性抜群。