八戸・南郷で「そば」に焦点当てた企画展 歴史、文化、郷土料理など幅広く
ミニコレクション展「そば」が現在、八戸市南郷歴史民俗資料館(八戸市島守南郷小山田)で開かれている。(八戸経済新聞) 旧南郷村時代から「ジャズとそばの郷」として地域振興に取り組む南郷地区のそばの歴史のほか、ソバの実の栽培から食事までのそばに関する資料を前後期に分けて紹介する。 歴史の展示では、同地区のそばの文化や食生活、中国内陸部の雲南省や四川省から朝鮮半島、対馬を経由してもたらされ、5世紀頃には日本でも栽培されていたという植物としてのソバの歩み、ソバが登場する最も古い記録などを、絵図や文章で詳しく紹介する。 栽培や製麺に関する展示では、南郷地区の焼き畑農法「あらきおこし」を紹介する資料、江戸時代から栽培や収穫に使われる農具「アラスキ」「フルイ」、そばの製麺・調理に使われた「キバチ」「メンボウ」「ソバキリボウチョウ」「スマシオケ」「ジョウゴ」、つゆを入れる「ソバチョク」、ソバの実「玄ソバ」などを展示。そばかっけ、そばもちなど、旧南部領に伝わるソバを使った料理も紹介する。 同館の下村恒彦館長は「昔は何日も何年もかけてソバを作っていた。南郷で受け継がれたそばの文化をぜひ見に来てほしい」と呼びかける。 開館時間は9時~17時。月曜休館(第1月曜、祝日は開館)。入館料は、一般=150円、高校生・大学生=100円、小中学生以下無料。前期は来年1月26日まで、後期は1月31日~3月16日。年末年始の休館日は12月27日~1月4日。
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