【J1】新潟がホーム最終戦で残留を決められるか?今季のキーマン・秋山と稲村に聞く残留へのカギ「決定機の創出」と「コンパクトな守備」
■現役大学生の稲村 成長のウラに秋山からのアドバイス
一方、左足からの長いパスでチャンスを作り出す稲村は、現在東洋大学の4年生。 来季の加入が内定していて、今季は特別指定選手としてアルビのユニホームを着て、公式戦に出場してきた。 稲村隼翔: 「サッカーに対しての向き合い方や試合に対しての準備の仕方は今季、新潟に来る回数が多かったので、すごく成長できたかなって感じている。ただ、チームに合流してすぐに試合みたいなこともあったので、また大学のほう戻ってってなると、カテゴリーの差はどうしてもあるので難しさを感じた」 並行して2つのチームでプレーする難しさを感じながらも、出身の前橋育英高校の先輩でもある秋山のアドバイスが稲村の支えとなったという。 稲村隼翔: 「裕紀さんは『自分の成長にフォーカスしろ』みたいなことを言ってくださった」 秋山裕紀: 「アルビでピッチに立っている自分を想像して、その中で何が大事なのかを大学の中でどれだけ意識できるかというところにフォーカスしたほうがいいんじゃないかという風には個人的に思っていた」 そのアドバイス通りめきめき成長すると、リーグ戦初スタメンとなったアウェー広島戦の後半27分には、カウンターから大橋との1対1を迎えたものの、この難しい局面を守りきり、直後にはガッツポーズも飛び出した。 さらにルヴァンカップでは、準々決勝以降すべての試合でスタメン出場し、決勝進出に貢献した。 秋山裕紀: 「自分のところに1対1が来ても全然いいぞくらいなスタンスで守備の選手にはいてもらいたいなと思っているし、あのきつい時間帯に守ってくれるのは頼もしい。また、ルヴァンカップなんて稲村がいなかったらあそこまで上がれてなかったとは思っている」 その貢献ぶりに、多くのアルビサポーターから東洋大学に寄付が集まり、その総額は100万円を超えている。 稲村隼翔: 「クレイジーだなと思います、いい意味で。こんなことあるのかっていう思いはありましたけど、感謝しかないですね」