FRB、「9月利下げの可能性」を示唆 ドル円は「ドル安・円高局面」に移行した可能性大【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
引き続き9月と12月の利下げを予想、ドル円はドル高・円安局面からドル安・円高局面に移行へ
今回は声明で、労働需給の緩和とインフレの鈍化を踏まえ、景気にも配慮する姿勢が示されましたが、パウエル議長がもう一歩踏み込み、条件付きながらも9月の次回会合で利下げの検討が可能であることを示唆しました。弊社は米国の金融政策について、引き続き年内は9月と12月に25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)ずつ利下げが行われるとの見方を維持しています。 FOMCの結果を受け、米長期金利は低下、米ドルは対主要通貨でほぼ全面安、米主要株価指数は上昇で反応し、FF金利先物市場では、年内3回25bpずつ利下げが行われる確率が上昇しました(図表2)。米利下げが視野に入ったことで、この先、米長期金利は緩やかに低下し、米株を下支える展開が予想され、ドル円は、日銀の年内の追加利上げが意識されるなか、ドル高・円安局面からドル安・円高局面に移行した可能性が高いと思われます。 (2024年8月1日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『FRB、「9月利下げの可能性」を示唆 ドル円は「ドル安・円高局面」に移行した可能性大【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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