新紙幣対応「しません」続々。JR東海バスなど券売機や運賃箱の切り替えナシ、キャッシュレス進む
7月3日から、1000円、5000円、1万円の新紙幣が発行された。紙幣の刷新は2004年以来、20年ぶりとなる。 【全画像をみる】新紙幣対応「しません」続々。JR東海バスなど券売機や運賃箱の切り替えナシ、キャッシュレス進む 紙幣の刷新に伴い、金融機関をはじめとした企業は対応に追われている。一方で、キャッシュレス化の加速によって、新紙幣への対応を「しない」選択をした企業も一定数いる。
「お札使う機会減る」4割超
主婦・主夫を対象にした調査機関「しゅふJOB総研」が新紙幣をテーマに実施した調査(有効回答数:408名、インターネット調査)では、お札を使う機会について「減ると思う」と回答した人の割合が43.9%に上った。 決済手段が多様化し現金を持ち歩く人が減る中、調査では 「キャッシュレス化が進むと思う」 「キャッシュレス決済が増えているのに、自販機や券売機など変えなければならないので、本当に無駄だと思う」 「自販機や新札対応の機械が未対応がありそう」 などの意見が寄せられた。 なお、別の調査会社が実施した新紙幣とキャッシュレスに関する調査(有効回答数:1000名、インターネット調査)では、全体で51.8%が「キャッシュレスで決済することが多い」と回答。特に20代男性では、「キャッシュレス決済しかしない」と回答した人の割合が、唯一10%を超えた。 また、60代以上の男女では現金派とキャッシュレス派がはっきりと分かれた。60代以上の男性は全世代の中で最も現金派(「現金でしか払わない」、「現金で支払うことが多い」の合算)が多く3割を超えた。一方、60代以上の女性は全世代の中で最もキャッシュレス派(「キャッシュレス決済をすることが多い」「キャッシュレス決済しかしない」の合算)が多く、7割を上回っていた。 同調査では、各支払い手段に対する今後の利用頻度についても調査していた。それによると、今後利用頻度を減らしていきたい支払い手段として、「現金」が28.6%と最多に。一方、「QRコード決済」と「ポイントカードやポイントアプリを利用した決済」は、今後増やしたい決算手法として20%を超える支持を集めていた。