【J1湘南】唯一の〝皆勤賞〟奥野耕平 4連勝狙うチームに欠かせぬ存在 「試合に絡んでいきたい思いは常にある」
J1湘南は30日、平塚市の馬入ふれあい公園サッカー場で全体練習を公開した。トップカテゴリーで26年ぶりの4連勝を狙うチームに、欠かせぬ存在となっているのがMF奥野耕平(24)だ。カップ戦を含めここまでただ一人、公式戦全38試合でベンチ入り。「試合に絡んでいきたいという思いは常にある。累積(警告)があと1枚なんで〝皆勤賞〟を狙うためにも気を付けないと」と快活な笑みを浮かべた。 【写真で見る】4連勝を狙うチームに、欠かせぬ存在の湘南・奥野 スタメンこそ4試合にとどまるもリーグ26試合に出場。天皇杯ではゴールも飾るなどカップ戦は全4試合でピッチに立ってきた。逃げ切りを図るためのクローザーに、あるいはビハインド時のゲームチェンジャーに。どんな展開、布陣でも求められる役割がある。 コンディション維持は難しいという。ナイター翌日の練習試合やトレーニングにも参加し、スタメン組よりもリカバリーの時間は短い。「でも、向き合い方もある。筋肉系の怪我とかは防げるし、先輩たちに聞きながらやっている」。そもそもの土台が段違いだ。 G大阪の育成組織で育ち、「死ぬほどやっていたんで。2部練習の時はトータル10キロぐらい走っていた。それが今の力強さに生きている」。培ってきた資質に磨きを掛け、山口監督の期待に応え続けてきた。 疲労が蓄積する終盤戦も、「夏を越えてむしろみんな元気になっている。結果が付いてきたことでオフを過ごすメンタルも違う」。チームの活力は高まる一方だ。 4連勝を懸けFC東京戦(11月3日午後2時・味スタ)に挑む。「自力で残留を決められる立ち位置にはいるので、目の前の試合を大事に戦っていきたい」。残り4戦ももちろん試合に絡み、勝ち点を積み重ねていくつもりだ。
神奈川新聞社