市川團十郎、子供たちの出演舞台を見守り「母親のような気持ち」 春休みには家族で海外旅行へ
日テレNEWS NNN
5月2日から歌舞伎座で上演される『團菊祭五月大歌舞伎』(5月26日まで)。出演する市川團十郎さん(46)に、日本テレビアナウンサー・市來玲奈がインタビュー。公演への思い、そして娘・堀越麗禾さん(12)と息子・堀越勸玄さん(11)と行った海外旅行での思い出を伺いました。 【画像】市川團十郎、娘・麗禾の小学校卒業式に出席
■市川團十郎としては2回目 日常生活の一部である『團菊祭五月大歌舞伎』とは
『團菊祭』は、明治時代に活躍した九世市川團十郎と五世尾上菊五郎の偉業を顕彰するために始まった公演で、毎年5月に興行し恒例となっている祭典として多くの人に愛されてきました。 ――これまで続いてきた『團菊祭』を振り返って、團十郎さんにとって、どのような公演でしょうか? 團菊祭は、父たちが主役をしていたことで、5~10歳ぐらいからいる空間ですから、日常生活の一部でしかないわけですね。当時は先輩たちが楽しく空気を作ってくれる中で、我々はがちゃがちゃするっていう(笑)。16~17歳ぐらいからは、自分の主役のものをさせていただいて、いつの間にか楽しい思い出よりも苦しい思い出ばかりになって…。今、若手の人たちはみんな“メインの役をやりたい”って言いますけど、僕なんか特に早く主役をさせていただいているので、やりたいとかやりたくないとかも分からないまま走るわけで、大変な思いをしていましたね。
■現在も続く襲名披露公演 子供たちのたくましさに喜び
現在、十三代目市川團十郎白猿の襲名披露公演が続く團十郎さん。名古屋、京都、博多、石川、静岡などで公演を行ってきました。 ――襲名披露公演が続いていますが、これまでで印象に残っている場所はありますか? どこもかしこもなんですけど。博多の興行は、初めて勸玄が長期で家を離れて歌舞伎に取り組むということで、ものすごく不安があって。自分自身の興行も大変なんですけど、彼のメンタル、健康面に対してのケアも大きかったので、乗り越えてくれた時は母親のような気持ちで喜びましたね。 また、京都での公演は、麗禾さんの思いにも…。 京都の場合、今度は麗禾も一緒に出ると。“襲名披露興行に女の子が出る”って珍しいことなんですけど、何十年かぶりに歌舞伎座で『團十郎娘』という出し物をしました。やっぱり彼女なりにいろんな思いがあったんでしょうね。もう一回、父と弟の興行に参加したいと。無事に麗禾や勸玄が舞台をしきってくれた時の喜びはとても大きかったです。