追い上げる斎藤側を猛批判「謎の立憲新人議員」はダイヤモンド社社員と二刀流…「前知事は自己保身に走った」指摘にN党立花が激怒
県民が知りたいのは「斎藤元知事が本当に悪者か否か」
この立民議員の主張には違和感がある。ありとあらゆるものを机の上に出して議論をするのが民主主義である。県知事選の争点として俎上に載せるべきものだろう。斎藤元知事に対して批判的な立場をとる議員や識者たちが、立花氏の過去の罪状やお行儀の悪さを責め続けているが(筆者も、立花氏の行動についてどうかと思うことは多々あるが)、兵庫県知事選挙において県民が知りたいのは、立花氏の話ではなく、斎藤元知事が本当に悪者か否かなのである。きちんとした証拠もなく印象でバッシングしていたのかどうかが、重大な関心事項であろう。上記の岡田議員の投稿に対して立花氏はこう返信している。 立花党首 <もちろん公益通報は、犯罪ではありません。/しかし、今回の3月12日付で作成された文章を、お亡くなりになられた元県民局長がマスメディアと県議と警察の10か所に、ばら撒いた行為は、公益通報の要件を満たしていないので、名誉毀損罪という犯罪に該当します。/元県民局長も、それを納得したから、3か月の停職処分を、不服申し立てをせず受け入れたのです。/しかし、法律を正しく理解できない人たちが、元県民局長の意に反して、あの文章は公益通報に該当すると言って、元県民局長が嫌がる百条委員会に出席させようとしたから、自ら命を絶った可能性が極めて高いのです> 立花氏の主張が正しいかは別にして、やはり元局長の行動については兵庫県知事選挙の重大な争点であり、論点を隠してしまうのは民主主義の在り方が問われよう。そもそも、こんなクロという証拠もない状態で、知事に不信任案をぶつけ、全会一致で可決、選挙にしてしまったのは県議会である。選挙の結果がどうあれ、すべての県議会議員こそ、この責任を問われるべきだ。
会社から給料をもらいながら議員を続けているという稀有な存在
余談ではあるが、この岡田議員の過去発言などを調べていたら、会社を休職しながら議員を続けているという稀有な存在であることがわかった。現代ビジネスに掲載された岡田氏についての記事(11月30日)には、こう書いてある。 <岡田氏は今後1年、勤務先のダイヤモンド社を「休職」して選挙戦に臨むという。だが、実は彼は、立憲民主党の公募に応募した時点で、完全に退路を断ち、すなわち、会社を退職した上で、それに臨む覚悟でいたという> <岡田さんは最終的に、会社を1年『休職』して選挙に出るという形にはなりましたが、これは事後的にそうなっただけのことで、ご本人は公募に応じられた時点で既に、『会社を辞めることになっても出る』という決断をされていました>