2025年大阪・関西万博へ「警備の完遂に向け全力を」警察庁長官が大阪府警で訓示
来年4月に開幕する2025年大阪・関西万博を控え、警察庁の露木康浩長官は20日、大阪府警本部で府警万博対策本部所属の警察官ら約70人を前に訓示し、「これまでの大規模警備を通じて得られた経験や教訓を踏まえ、警備の諸対策を進めてほしい。万博警備の完遂に向けて、全力を尽くしてほしい」と述べた。 露木長官は、19日に大阪入りし、万博会場となる人工島・夢洲(大阪市此花区)などを視察した。訓示では、約半年間という長期の開催期間に触れ「間隙を生じさせることなく警戒警備を実施」するため、体制構築や事前準備が不可欠だと強調。情報収集の強化、警備計画の立案、訓練など一つ一つの準備に力を注ぐよう要請した。 また、交通対策やサイバー攻撃、大規模災害への対応など「総合的な対策が求められる」とし、万博主催者や自治体、民間事業者との連携強化や、丁寧な説明で国民の理解を得るよう求めた。