“和菓子として食べるパフェ“を提供する「QeFare(ケハレ)」(京都・烏丸)。“和パフェ”との違いとは?
日常を少しでも楽しく。気づきを与えていきたい
老木さんは、実は元々パティシエではなく、現役の医師だそうです。なぜ飲食の仕事をし、お店まで作ったのでしょうか? 「医者って、日常的に困っている人を『普通』に戻す仕事なんですよ。もちろん良い仕事で、社会に貢献している。でもマイナスからゼロに戻すだけじゃなくて、ゼロからプラスのエネルギーや喜びを提供していく仕事に、すごく憧れたんです」そんな時、東京・西荻窪の「Typica(ティピカ)」の斬新なパフェに出会い、衝撃を受けたそう。「このお店に行ってなかったら、今の自分はない」とまで言い切るほど、これまで持っていたパフェの概念が覆されたのだとか。仕事をしながらパフェ専門店でアルバイトとして働き、一からスイーツを猛勉強。空いた時間で東京・京都・大阪の様々なパフェ店を巡ったそうです。「美味しいもの」はすでにたくさんある。新しい発見や出会いを楽しむ体験ができるパフェを構築したいと考えているのだとか。「人は常に日常とは別の非日常を求めていて、非日常を体験して、また日常に帰っていきます。食べて『美味しかった』も嬉しいんですけど、非日常で出会った感性や気づきを、日常の中でも見つけてもらえたら、心はもっと豊かになれるんじゃないかと思っています。100人に来てもらって、全員にこの想いは伝わらなくても、その内の1人がそんな体験をしてもらえたら、僕としてはやりたいことが一つ達成できます」美味しいものを食べるために辛い毎日を頑張るのではなくて、日常から少しでも楽しめるように。「QeFare」にある気づきや発見、体験で得られる楽しさは、本来は日常の中にもあるのだということを伝えたいそうです。2024年4月からは完全予約制のパフェもスタート。しかし老木さんが本当に幸せを感じてほしいのは「ハレ」の時ではなく「ケ」の時です。日常に豊かさをもたらしてくれる「QeFare」に、ぜひ行ってみてくださいね。 About Shop QeFare(ケハレ) 京都府京都市中京区西大文字町富小路通613 営業時間:11:00~23:00 定休日:水曜日
ウフ。編集部 あかざしょうこ