「小銭がないから貸して」と100円単位でお金を借りようとする友人がいます。返済してくれるか不安なのですが、友人同士でも借用書を作った方がよいでしょうか?
友人からお金を貸してと頼まれることは、誰でも一度は経験があるかもしれません。友人同士であっても貸し借りが続くと、「本当に返してくれるのか?」と不安を感じることも増えてくるでしょう。 友人同士だからこそ口約束だけで済ませがちですが、お金が絡むとトラブルの種にもなりかねないため、借用書は作成した方がよいと考えられます。本記事では、友人同士でも借用書を作成すべきなのかや借用書の書き方などを解説します。 ▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?
友人同士の少額の借り入れでも借用書を作るべき?
友人に貸したお金を必ず返してほしい場合は、借用書を作成しましょう。借用書は、金銭のやり取りを証明するものです。そのため、返してもらえなかった場合や相手が借りていないと否定してきた場合に、お金を貸した証拠になります。 「少額しか貸してないのに借用書は大げさかも」「友人同士なのに借用書を作ったら相手に失礼かな」など感じるかもしれません。しかし、借用書があるからこそお互いの信頼関係が守られます。 友人同士だとお互いの信頼関係を信じて、口約束になるケースが少なくありません。少額でも返してほしい場合は、借用書を作る方が無難といえます。
借用書がない場合はどうすればいい?
「100円単位で何回もお金を借りてくる」というケースの場合、借用書を作成することが手間に感じるでしょう。もし借用書がない場合、相手が借りた事実を否定するおそれがあります。貸した事実が証拠として残っていなければ、お金が返ってこない可能性もあるため注意が必要です。 ただし、友人にお金を貸した事実や友人同士で返済の約束をした事実がある場合は、借用書がなくてもお金の貸し借りをした契約は成立するとされています。例えば、以下のものが証拠として認められるケースもあるようです。 ・メールやSNSでのメッセージ(返済を催促する内容や相手の返済意思のある旨が分かる内容など) ・会話の録音 ・お金を振り込んだ履歴や明細 など 口約束で現金手渡しにしてしまうと証拠を残すのは難しくなってしまうかもしれないので、銀行振り込みにしたり、メールで返済日を確認したりと、証拠が残るようにしましょう。