広瀬すず「なつぞら」草刈ロス払拭できる?貫地谷しほりに期待
広瀬すず主演のNHK連続テレビ小説「なつぞら」が3日、第10週を迎えた。5月下旬より舞台を北海道から東京に移し、広瀬演じるなつがとうとう東洋動画に入社、アニメーターの道を本格的に歩み始める。東京でのアニメーション編に突入したわけだが、週6話、半年間に渡って放送される朝ドラは、途中何度か小説の章立てのように大きな場面転換がある。それがドラマの命運を分けるターニングポイントになることもあるだけに、東京編でどれだけ視聴者の興味をひきつけることができるか注目される。今回新たなキャストとして貫地谷しほりが登場、新風を吹き込みそうだ。
雄大な北海道、草刈の好演が人気を牽引
3日放送の第55話では、東洋動画出社初日の様子が描かれた。お笑いタレントのドロンズ石本も、社員役で朝ドラ初出演。なつは、まずは仕上げ課でセル画に色を塗る彩色の仕事を与えられた。そのモデルとされるアニメーター、奥山玲子さんの世に出回っている写真と同じようなヘアバンド姿がよく似合っている。同年齢で半年先輩の桃代(伊原六花)との出会いや、作画監督の仲(井浦新)から誘われて自分の仕事が終了したあとに作画課の部屋を訪れ下山(川島明)らとの再会を喜ぶシーンなどが、終始、なつのワクワク感に寄り添うように続く。そんな中、後輩を厳しく指導するアニメーターの麻子(貫地谷しほり)を目の当たりにして衝撃を受けたラストの場面は印象的で、4日以降の展開に興味をつなげた。 「『なつぞら』は雄大な北海道のロケーション、そして何と言ってもおじいちゃん役の草刈正雄の好演が人気を牽引していた面がありますが、東京に移ってそれらの要素がいったん退き、ドラマとしてはここからが正念場といえるでしょう。土屋太鳳ヒロインの『まれ』では舞台が故郷から東京に移ったときに人気が落ちたことがあり、永野芽郁ヒロインの『半分、青い。』では豊川悦司が演じた漫画家・秋風の事務所を辞めて100円ショップに舞台が変わったとき“秋風ロス”と呼ばれたほど視聴者が置いてけぼり状態になったタイミングがありました」と懸念するのは、テレビ情報メディアの30代男性ライターだ。