2014年を振り返る ── 故人を偲ぶ。高倉健さん、宇津井健さん、蟹江敬三さんら
宇津井健さん、60年以上にわたり、数多くの映画・ドラマに出演
■宇津井健さん(享年82歳) 俳優として活躍した宇津井健(Ken Utsui)さんは1965年に放送開始された主演ドラマ「ザ・ガードマン」が大ヒット。その後、人気番組「赤い」シリーズでは主演の山口百恵さんの父親役を演じて話題となった。 以来、60年以上にわたり、数多くの映画・ドラマに出演。2006年からは、病気で降板した藤岡琢也さんに代わり「渡る世間は鬼ばかり」で岡倉大吉役を演じた。慢性呼吸不全のため、3月14日に死去した。 ■淡路恵子さん(享年80歳) 淡路恵子(KeikoAwaji、本名・井田綾子)さんは食道がんのため、1月11日に死去した。松竹歌劇団入団前の1949年に黒澤明監督に抜擢され映画デビュー。54年にはマーク・ロブソン監督に見出され、パラマウント映画『トコリの橋』でミッキー・ルーニーと共演した。 そのほか、大ヒットメロドラマ『この世の花』シリーズ、『太夫さんより 女体は哀しく』などに出演。後年はバラエティー番組などに出演。ゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズとしての大ファンとしても知られていた。
「カポーティ」のフィリップ・シーモア・ホフマンさん(享年46歳)
■フィリップ・シーモア・ホフマンさん(享年46歳) 米ニューヨーク市内の自宅で2月2日、遺体が発見された。腕に注射器を刺したまま浴室の床に倒れている姿が発見されており、現場からヘロインとみられる物質が入った薬包が発見されたことから死因は薬物の過剰摂取とされた。 ホフマン(Philip Seymour Hoffman)さんは、映画『カポーティ』(2005年)でアカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。その後も『M:i:III(Mission: Impossible III)』(2006年)や『ハンガー・ゲーム2(The Hunger Games: Catching Fire)』(2013年)などの大ヒット作をはじめ、50本以上の作品に出演した。 ■シャーリー・テンプルさん(享年85歳) ハリウッド映画の子役スターとして、また後年は外交官としても活躍したシャーリー・テンプル(Shirley Temple Black)さん。老衰のため2月10日に米カリフォルニア州の自宅で死去した。40本を超える映画の大半はテンプルさんが12歳になる前に撮影されたもの。また約30年間にわたり外交官として活躍し、ガーナやチェコスロバキアへの米国特命全権大使や国連代表を務めたこともあった。 ■ジェームズ・ガーナーさん(享年86) ジェームズ・ガーナー(James Garner)さんは7月21日に米ロサンゼルスの自宅で死去した。米TVシリーズ「マーベリック(Maverick)」や「ロックフォードの事件メモ(The Rockford Files)」のほか、映画では『大脱走(The Great Escape)』(1963年)、クリント・イーストウッド(Clint Eastwood)監督の『スペースカウボーイ(Space Cowboys)』(2000年)、『きみに読む物語(The Notebook)』(2004年)などに出演した。 2008年に脳卒中を起こして以降は、車いすでの生活を送っていた。