品川リフラクトリーズ、中国・現地子会社が始動。中国で鉄鋼向け耐火物を拡販
品川リフラクトリーズは6日、中国での耐火物事業の強化を目的に設立した現地子会社が始動したと発表した。新会社の「山東品川耐火材料有限公司」(山東省済南市、総経理・鈴木政則氏)は今後、中国での鉄鋼向け耐火物の販売拡大に向け営業支援を担当するほか、今後の事業拡大に向けた施策を練る。 品川リフラクトリーズは、中長期の経営計画で、グローバル展開の強化を掲げる。中国事業の強化もこの一環となる。 品川リフラクトリーズは現在、中国で連結子会社2社を運営するほか、山東省の耐火物メーカーにも出資している。山東省に全額出資で設立した新会社は、現地子会社の販売に加え、日本から輸出する耐火物の販売に関し、営業支援を展開。新規顧客の開拓などを通じ、中国でのビジネス拡大を狙う。 事業子会社のうち、遼寧品川和豊冶金材料有限公司は2025年度末をめどに連続鋳造用機能性耐火物の新工場を稼働させる予定。 新会社は当面、数人のスタッフでスタートするが、営業スタッフなどを増やしながら業容拡大を目指す。また営業支援だけでなく、中国での今後の事業展開に関する情報収集などにも力を入れる方針だ。