FC東京、試合前日の広島入り見通し立たず「明日朝にチームはあらためて広島県に向けて移動を試みます」
FC東京は30日、あす31日午後6時半キックオフのアウェー・サンフレッチェ広島戦に向けたチーム移動について広島県に入ることができず「現在、東京都内に戻り待機しています」と状況を説明した。試合当日のあす、改めて広島入りを目指すという。 【写真】「ものすごいメンツ」…リバプール豪華3選手に囲まれたMF長野風花 FC東京は台風10号の影響を考慮し、試合2日前の29日昼過ぎに広島に向けて新幹線で出発。しかし「静岡県周辺での激しい雨により運転見合わせとなり、選手のコンディションが低下しはじめており、静岡県内で急きょ宿泊することとなりました」と30日午前0時33分に伝えていた。それでも30日午後6時19分ごろ、広島が「対戦相手であるFC東京から広島への移動の目途がたったと連絡がありました」と報告し、予定通りに開催に向けて調整すると発表されている。 ところがFC東京は30日午後11時22分にXを更新し、「本日朝、一時宿泊先の静岡県から広島県への移動を試みましたが、大雨の影響により各種交通手段が利用できず、宿泊施設に戻って長時間待機したのち、終日かけてバスにて東京都内まで戻る形となりました」と新たに状況を報告。試合前日の30日中に広島入りできる見通しは立たず、「移動における安全面、選手の健康に関する懸念等を踏まえ、開催の是非について協議を行いました」と伝えている。 その上で現状は予定通り開催の判断となっていることを受け、「明日朝にチームはあらためて広島県に向けて移動を試みます」と発表。当日入りの形で試合に臨めるように準備を続けるとしている。なお31日開催のJリーグは5試合の延期が決定している。 以下、FC東京が発表した声明全文と試合中止に関するJリーグ規約 ▽声明 「8/31(土)広島戦に向けたチームの現状をお知らせいたします。チームは現在、東京都内に戻り待機しています」 「本日朝、一時宿泊先の静岡県から広島県への移動を試みましたが、大雨の影響により各種交通手段が利用できず、宿泊施設に戻って長時間待機したのち、終日かけてバスにて東京都内まで戻る形となりました」 「本日中に広島県に入る見通しが立たず、移動における安全面、選手の健康に関する懸念等を踏まえ、開催の是非について協議を行いましたが、現時点では開催との判断となっています。そのため、明日朝にチームはあらためて広島県に向けて移動を試みます」 「状況が刻一刻と変化するため、遠征に帯同している選手たちは練習を行えておりませんが、スタッフのサポートのもとで可能な限りの準備を続けております。台風10号の影響が懸念される状況ですので、広島へお越しになるファン・サポーターのみなさまも安全第一での行動をお願いいたします」 ▽Jリーグ規約第62条『試合の中止の決定』 (1) 公式試合の中止は、主審が、マッチコミッショナー、ホームクラブの実行委員およびビジタークラブの実行委員の意見を参考にして決定する。ただし、主審が到着する前にやむを得ない事情により試合を中止する場合は、マッチコミッショナーおよび両クラブの実行委員の協議を経て、チェアマンが決定する。 (2) 前項の定めにかかわらず、公式試合が以下各号のいずれかに該当する場合、当該試合は中止される。 ① 悪天候、地震等の天災地変、公共交通機関の不通、パンデミックその他いずれのチームの責にも帰すべからざる事由(以下「不可抗力」という)により、当該試合の開催が困難であるとチェアマンが判断したとき ② 各大会の試合実施要項において定められたエントリー下限人数を満たさないと判断したJクラブが、Jリーグの別途定める手続きに則り試合の中止を申請した場合において、チェアマンがインテグリティ上の観点その他諸般の事情を勘案して当該試合を中止することが可能であると判断したとき ③ リーグ戦実施要項第20条第3項の定めに従った協議にもかかわらず、公式試合を担当する主審および副審計3名を確保できないとチェアマンが判断したとき ④ 前3号に定めるほか、チェアマンが当該試合の開催が困難であると判断したとき