第76回カンヌ国際映画祭クラシック部門プレミア上映作品 マン・レイ×ジム・ジャームッシュ 『RETURN TO REASON/リターン・トゥ・リーズン』25年1月公開
20世紀、アメリカとパリで活躍した芸術家マン・レイとジム・ジャームッシュ監督の奇跡のコラボレーション企画『RETURN TO REASON/リターン・トゥ・リーズン』が日本公開される。 本作は、ジム・ジャームッシュ監督と『パターソン』『デッド・ドント・ダイ』ほか近年のジャームッシュ作品のプロデューサーであるカーター・ローガンによる、2人の音楽ユニット、スクワール(Sqürl)が、ジャームッシュもその作品に影響を受けたと語るダダイズムのパイオニア、20世紀を代表する芸術家マン・レイの短編映像作品4本にスクワールの音楽をあわせた映像作品。 ジャームッシュ監督は15年ほど前からサイレント映画に音楽をつけてみたいと思い、この企画を始動。マン・レイの短編映像作品にスクワールの音楽を合わせたライブを2017年から開始、パリのポンピドゥー・センターや、ロンドンのクイーン・エリザベス・ホールなどでも実施し、多くのオーディエンスを魅了してきた。そして、プロジェクトの頂点として、マン・レイが初めて映画製作に着手してから100周年にあたる2023年に4Kレストア版として『RETURN TO REASON/リターン・トゥ・リーズン』がカンヌ国際映画祭クラシック部門でプレミア上映された。 マン・レイ監督の短編4本『理性への回帰』『ひとで』『エマク・バキア』『サイコロ城の秘密』で構成され、4Kレストアによりモノクロ映像は美しく甦り、そこにスクワールによる繊細かつ破壊的な音楽が融合する。芸術家マン・レイとジャームッシュ監督の時代を超えたコラボレーションに期待したい。 『RETURN TO REASON/リターン・トゥ・リーズン』は、2025年1月24日(金)より全国公開。
otocoto編集部