「ヒョンデ アイオニック5 ロボットタクシー」が米国で運転免許の模擬試験を満点でクリア
このAI自動運転タクシーはラスベガスで実際に利用可能
2024年4月5日(ソウル時間)、ヒョンデは自律運転の技術開発パートナーであるMotionalが開発した自動運転車両「IONIQ 5(アイオニック ファイブ)ロボットタクシー」が、米国の運転免許試験と同様の模擬テストに合格したと発表した。なお、試験の様子はヒョンデ公式YouTubeにて公開されており、ロボットタクシーはラスベガスの一部エリアで実際に利用できる。 【写真】「IONIQ 5 ロボットタクシー」と模擬運転免許試験の様子を見る 「IONIQ 5(アイオニック ファイブ)ロボットタクシー」は、Motional社と共同開発した自動運転車両によるタクシーサービスであり、ネバダ州ラスベガスの一部エリアにてすでに提供されている。乗車したい場合は、まずUberアプリにアクセスし、「UberX」または「Uber Comfort Electric」を選択すると、「IONIQ 5ロボットタクシー」が配車される可能性がある、というシステムだそうだ。 ちなみに、Motional社による自律運転機能の継続的なテスト中は、常に運転席に運転者が常駐しており、必要に応じて走行中の車両の運転を引き継ぐことができるようになっているため、自動運転が不安な方でも安心して利用できるのも嬉しいポイントと言えるだろう。ラスベガスに旅行で行く機会がある時は、ぜひ利用してみてはいかがだろうか。
自動運転は身障者に「移動の自由」をもたらすテクノロジー
今回ヒョンデが公開した動画では、「IONIQ 5ロボットタクシー」が米国の運転免許試験と同様の試験に合格した様子が紹介されている。この動画は「IONIQ 5 ロボットタクシー」の自律走行技術の安全性と信頼性を伝えるために制作された。米国ラスベガスでの公道走行などを含む、公共レベルの運転免許試験に合格するまでの様子を紹介して、全ての人に安全で自由な移動を提供する可能性を示しているわけだ。 動画は視覚障害のあるアメリカ人女性Pearl Outlaw(パール・アウトロー)と、その母親のRuth(ルース)へのインタビューから始まる。パール氏は、網膜色素変性症という症状のせいで移動に制約を受けてしまい、多くの人にとって自立と自由の象徴と言える運転免許証の取得ができない状態で生活しているそうだ。 このパール氏の話は、身体障害者が抱える日常生活での移動における課題に焦点を当て、移動の自立を実現する自動運転技術の重要性を強調しており、今回の「IONIQ 5ロボットタクシー」に代表されるヒョンデの自動運転の取り組みは、彼女の求める「他人に頼らずに自由に探索できる、自立したモビリティ」という夢の実現に貢献するものと言えるだろうAIによる自動運転タクシーが運転免許試験に合格できる時代がやってきた。