JR九州、新型の検測車開発 保守業務効率化へ
JR九州は26日、レーザーセンサーやカメラを備え、線路のゆがみや枕木などを点検する高機能の検測車を開発したと発表した。各装置から取得するビッグデータも活用したデジタル化により、目視検査が中心だった保守業務の効率化を図る。 「ビッグアイ」と名付けた検測車は、2020年7月の豪雨で人吉駅(熊本県人吉市)で浸水被害にあった「キハ220」を改造した。自走が可能で、国鉄時代から運用し機関車のけん引が必要な現在の検測車に比べ運用効率が上がるという。 センサーの照射で線路の軌道や、電柱などの構造物との距離を測定。カメラによる連続撮影でレールを固定する金具の状態を確認する。