【J3プレビュー】追う者たちが逆襲へ。連勝中の7位相模原は5戦勝ちなしの3位富山と、3連勝中の14位岐阜は5位FC大阪と激突! | Jリーグ
【J3リーグ・プレビュー】明治安田J3リーグは11月2日から3日にかけて第35節が開催。今節の見どころを紹介する。 ●【動画】川崎フロンターレ 小林悠インタビュー
前節は、昇格を争う2位のFC今治から6位の福島ユナイテッドFCまでが揃って勝ち点3を逃した一方で、プレーオフ圏外のSC相模原が連勝、松本山雅FCやツエーゲン金沢がプレーオフ争いに踏みとどまる勝利を飾り、ヴァンラーレ八戸やガイナーレ鳥取が4試合負けなし、FC岐阜はここに来て3連勝と追う者たちが逆襲を見せ始めている。 土曜日に7試合、日曜日に3試合が行われる今節、より一層混沌としてきたプレーオフ争いの行方を左右するカードに注目だ。 まず最初の注目カードは2日、14時に幕を開ける7位・SC相模原と3位・カターレ富山の対決だ。 相模原は前節、6位・福島ユナイテッドFCとの直接対決で逆転勝ちを収め、勝ち点で並ぶことに成功。シーズン終盤に3連敗と苦しい時期を過ごしてきたところから直近2試合は連勝と最終盤に調子を上げている。特にこのタイミングで今夏に柏レイソルから加入した武藤雄樹がフィットし始めているのは大きい。6試合ぶりの先発を飾ったY.S.C.C.横浜戦で2アシストの活躍を見せると、続けて先発した前節は加入後初ゴールを含む2ゴールと大活躍。本来の輝きを解き放ち始めている11番は、相模原の希望の星となれるか。今節の活躍にも注目だ。 対する富山は、5試合勝ちなしと足踏みが続く。前節は、勝ち点1こそ持ち帰ったものの、碓井聖生と末木裕也のゴールで前半のうちに2点差としたものの、このリードを逃げ切れず、試合終盤の失点で勝ち点2を失う格好となった。ただ前節は今治が敗れたことで、自動昇格圏までは「5」差に縮まったことが幸いだ。逆転昇格を掴むためにもまずは今節でこの流れを断ち切りたいところ。前節、10試合ぶりに先発し、久しぶりにゴールが生まれた碓井には現状打破へ導くゴールを期待したい。 もう一つの注目カードは2日、15時にキックオフを迎える14位・FC岐阜と5位・FC大阪の一戦だ。 岐阜は順位こそ14位だが、プレーオフ圏内までは勝ち点「4」差とチャンスが残されている位置につけており、ここに来て3連勝と巻き返しを見せている。特に直近2試合は、前々節のいわてグルージャ盛岡戦で6ゴール、前節は今治から4ゴールを奪い、2試合で10ゴールとゴールを量産。特に上位からもぎ取った前節の大勝は、大きな自信になり得るだろう。その中でも得点ランキングトップの藤岡浩介が2試合続けて2ゴールと絶好調。再び勢いに乗り始めているストライカーが岐阜をこのままプレーオフ圏まで引き上げる活躍を見せるか。今節もキーマンになるだろう。 対するFC大阪は前節、テゲバジャーロ宮崎に競り負けて連勝が「3」でストップし、5位に後退した。仕切り直しとなる今節、まずは前節の負けを払しょくする勝利を飾り、プレーオフ圏内を死守したいところ。ただ前節は、無得点に終わっただけでなく、90分間を通じてシュートが1本と攻撃面で物足りない結果に終わった。その中で注目は、古川大悟だ。前節まで2試合連続ゴールと結果を残してきたストライカーが無得点に終わった前節を経て、その悔しさを晴らす活躍を見せられるか。 土曜日には、4位へ再浮上したアスルクラロ沼津が敵地で3連敗中のギラヴァンツ北九州と対決し、日曜日には、前節黒星を喫した今治が3試合負けなしのFC琉球をホームに迎えるカードなど、今週末もJ3から目が離せない。