しまった!注文住宅「床材選び」で意外に後悔が多いポイントと忘れがちな視点を住宅プロが解説
注文住宅の床材選びでの後悔1:床のグレードを下げすぎてしまった
「床のグレードを下げすぎてしまったため、1年もたたずに床に傷が付いたり、部分的にめくれてしまったりしている」(佐賀県 30歳代) 近年では居室の床材としてフローリングを選択することがほとんどですが、一般的なフローリングはキャスター付きの椅子や家具を使うと傷付きやすく、1点に集中的に力が加わるとへこみ傷がついてしまいます。 傷や汚れに強い床材を求めるのであれば、表層に樹脂のシートを圧着したシートフローリングなどがありますが、価格は一般的なフローリングと比較すると高額になります。
注文住宅の床材選びでの後悔2:床の色を暗い色にした
「床の色を暗い色にしたために部屋が暗い印象になってしまって、昼間でも照明が欠かせなくなった」(福岡県 20歳代) 近年は床材の種類や色柄も豊富になって選択肢が多いので、床材選びで迷ってしまう方が多いと思います。 床材の色の代表的なものには、ホワイト系やナチュラル系、ダーク系などがあります。 明るい色は広く見えて、暗い色は相対的に狭く感じてしまいがちですが、重厚感があるので落ち着いた雰囲気に仕上がります。 ただし家具も濃い色にしてしまうと暗くなりすぎてしまうので、日当たりのあまり良くない部屋の場合には注意が必要になります。 また床材の色を基調にドアや天井、壁の色を決めることが多いので、日当たりなども考慮して色決めを行うことが大切です。
注文住宅の床材選びでの後悔3:グレーにすれば良かった
「トイレの床の色を白色にしたところ床の上に落ちた髪の毛が目立ってしまい、気付いたらすぐに掃除することが欠かせないので、脱衣所と同じようにグレーにすれば良かった」(佐賀県 30歳代) 白い床は反射率が高いので部屋全体が明るくなり、トイレなどの狭い部屋でも広く見せる効果があります。 一方では埃や汚れ、抜け毛、傷などが目立ちやすいのがデメリットといえます。 したがって頻繁に掃除を行うことができないようなら、グレー系やベージュ系などの床材を選んでおくと安心です。
注文住宅の床材選びでの後悔4:耐久性の高い床材を選ぶべきだった
「床材を見た目だけで選んでしまったので、家具を引きずったりするだけで傷が付いてしまう。特に猫などのペットを飼うのであれば、耐久性の高い床材を選ぶべき」(大阪府 年齢不明) 傷がつきにくい床材の代表的なものにはビニル床タイル(硬質塩ビ系の床材)があり、ペット用の床材にはペット対応のクッションフロア―などがあります。 傷がつきにくいのはもちろん、クッション性があるのでペットの足にも優しく、消臭機能も付いています。 また近年では特殊な表面加工を施すことでへこみ傷や車いす等でのすり傷がつきにくく、ペットによる傷や汚れにも配慮したフローリングもあるので、そのような床材を選択する方法もあります。 さらにできるだけ傷が付くのは避けたいものの併せて素材感も求めるのであれば、オークやチーク、ウォールナットなどの硬めの樹種による無垢フローリングもおすすめです。 無垢フローリングは滑りにくいので、ペットにも優しいフローリングといえます。