提訴手続きを2年7カ月放置、京都の43歳弁護士に業務停止3カ月の懲戒処分
京都弁護士会は16日、民事訴訟の手続きを怠ったとして、同会所属の弁護士(43)に業務停止3カ月の懲戒処分を出した。依頼者からの懲戒請求を受けて審理していた。 【写真】京都弁護士会館 同会によると、弁護士は2021年4月~23年11月、貸金返還訴訟の提訴に向けた手続きを約2年7カ月間にわたり放置し、依頼者との連絡を拒絶するなどした。同会懲戒委員会に謝罪文を提出したが、具体的な弁明はないという。 弁護士に関する苦情が今年5~9月に100件以上あり、預り金の流用疑いなど他にも複数の懲戒請求が審理されている。 岡田一毅会長は「弁護士としてあってはならないことで、対策を考えていきたい」とコメントした。