【コラム】「走り勝つシューター軍団」 バスケ女子日本代表は結果と内容を追い求める | FIBA女子オリンピック世界最終予選
主将・林咲希「チームのコンディションは上々」「足を止めずにバスケットをしたい」
恩塚ヘッドコーチが掲げるチームのコンセプトは「走り勝つシューター軍団」であり、「速さ、しつこさ、チームワークで世界に優位に立てる」と狙いを語る。生粋のセンターが髙田しかいない一方でガードの人数が多い編成についても「速さをいかに出せるか。相手はそれを消すために手を打ってくるが、それを攻略するために自分たちの強みを最大化することを考えた結果」と説明した。 恩塚体制でキャプテンを務める林咲希は「チームのコンディションは上々」と自信を見せるとともに、初戦のスペイン戦についてこう語る。「スペインとの対戦は初めてですが、技術も高いしゴリゴリとプレーしてくるチームという印象。自分たちがディフェンスでプレッシャーをかけて相手を煽って、嫌なシュートを打たせてリバウンドを取れるかがキーポイントになる。足を止めずにバスケットをしたい」 このところの日本代表は相手にスカウティングの材料を与えないため情報管理を徹底しており、事前の強化試合の情報も入ってきていないため予想は難しいが、先発は宮崎早織と山本麻衣の2ガード、林咲希と赤穂ひまわりのウイング、センターに大黒柱の髙田真希と見られる。ベンチから出るシックスマンとして期待したいのは海外に主戦場を移して経験を積む馬瓜ステファニー、シューターとして爆発力のある平下愛佳だ。 この3試合で、速くてしつこくて素晴らしいチームワークを発揮できるか。日本代表には、結果と内容の両方を期待したい。