広島県の投票率全国最低48・40% 衆院選小選挙区
総務省は28日、27日投開票された衆院選小選挙区の都道府県別の投票率を公表し、広島県が全国最低の48・40%だったと明らかにした。県の投票率が50%を割り込むのは戦後初めて。中国地方の投票率は2021年の前回衆院選と比べて山口県が微増したが、岡山、島根、鳥取の3県は下がった。 【グラフ】中国地方17小選挙区の得票数 全国平均は53・85%。各県の投票率は、広島48・40%(前回52・13%)▽山口52・07%(49・67%)▽岡山50・24%(50・94%)▽島根58・14%(61・55%)▽鳥取58・10%(58・16%)。前回比では広島3・73ポイント減、山口2・40ポイント増、岡山0・7ポイント減、島根3・41ポイント減、鳥取0・06ポイント減。島根県も戦後最低だった。 広島県選管事務局は「短い期間に投票を街頭などでPRしたが、有権者の投票行動につながらなかった」としている。 期日前投票者数は広島を除く4県で前回を上回った。14日現在の選挙人名簿登録者数に占める割合(期日前投票率)は、広島17・20%▽山口20・14%▽岡山21・78%▽島根25・73%▽鳥取23・11%。商業施設などでの投票所の設置が広がり、制度が浸透している。
中国新聞社