ドゥカティが新型「パニガーレV2」を発表! 新設計の890ccエンジンを搭載した軽量コンパクトな2気筒スーパースポーツ
ウイングレットを持たないスリムで美しいフォルム、大幅な軽量化を実現
ドゥカティのスーパーバイクファミリーであるパニガーレ・シリーズ。トップモデルのパニガーレV4が発表になったばかりだが、今度は弟分のV2が大胆なフルモデルチェンジを遂げた。今度の新型は非常に軽量でコンパクト。エンジンも完全新設計の次世代ユニットを搭載している。 【写真はこちら】新型「パニガーレV2」「パニガーレV2 S」の全体・各部・走行シーン イタリア・ボローニャの近郊にあるボルゴ・パニガーレはドゥカティの本拠地。その地名をそのまま車名に使ったパニガーレは、まさしくドゥカティの最高峰に位置するスーパーバイクとして、サーキットやワインディングでその名を轟かせてきた。 2012年に1199パニガーレとして登場、もともとは伝統のLツインエンジン搭載モデルだったが、2018年にV4が登場して以降は車名もパニガーレV2となり、従来型は955ccのツインエンジンを搭載する弟分として人気を博してきた。 そんなパニガーレV2がフルモデルチェンジを迎えた。これまで、弟分的な存在だった955cc版のパニガーレV2はスーパークワドロ系のエンジンを搭載してきたが、やや大きく重いユニットでもあった。それが新型は専用設計の890ccユニットを採用し、あわせて車体も全面新設計とすることで、大幅な軽量化とコンパクト化を達成。従来型と比較しても、トータルで17kgもの軽量化を実現している。 フロントマスクは登場したばかりの2025年型パニガーレV4の流れを汲んだデザイン。スレンダーでコンパクトな車体サイズに似合う、流麗なフォルムだ。パニガーレファミリーではあるが、流行りのウイングレットは持たないデザインで、それがかえって流れるようなボディラインの美しさを際立たせている。 シートからテールエンドに向かって抜けていくダクトを左右に設けたデザインのテールカウルはパニガーレならではの特徴。スタンダードのV2はタンデムシートとステップを備えた「ビポスト」仕様だが、上級グレードのパニガーレV2 Sはシングルシート仕様となっている。マフラーが左右2本出しのアップタイプに変更されたのもポイントだ。 今回採用された完全新設計のV2エンジンは890cc。単体重量は54.5kgで従来のスーパークアドロユニットより9kgも軽く、ボアを4mm縮小し、ストロークは逆に0.7mm増やすことで、排気量は955cc→890ccに縮小した。 パワースペックこそ120PSと控えめだが、わずか176kgに抑えられたことで、ドゥカティが行なったテストでは、従来型のパニガーレV2と同等のラップタイムをマークしたという。
webオートバイ編集部