人気急上昇「中国製ロボット掃除機」って実際どうなの? 定番「ルンバ」と比べてみた【専門家が解説】
ロボット掃除機の人気メーカーといえば、ロボット掃除機の“代名詞”ともいえる、アメリカ・アイロボットの「ルンバ」シリーズでしょう。しかし、最近ではECOVACS(エコバックス)やRoborock(ロボロック)、Anker(アンカー)、SwitchBot(スイッチボット)、Dreame(ドリーミー)、Narwal(ナーワル)など、中国メーカーの注目度が高まっています。 【画像で紹介】便利すぎ!中国メーカーの“全部入りモデル“が自動でやってくれること 2024年3月には、ロボロックがロボット掃除機の世界シェア1位になったことを発表。多くの人口を抱える中国市場が巨大というのもあるのでしょうが、それを差し引いても、無視できないどころか要注目の存在になっているのです。 高い人気を集める中国メーカーのロボット掃除機には、どのような特徴や魅力があるのでしょうか。その実力を詳しく紹介していきます。
◆吸引だけでなく水拭き掃除も可能な「2in1」が当たり前
国内で人気のアイロボットは、吸引掃除ができる「ルンバ」シリーズと水拭き掃除ができる「ブラーバ」シリーズの2シリーズをラインアップ。2022年11月に吸引掃除と水拭き掃除ができる「2in1」タイプの「ルンバコンボ」シリーズを発売するまでは、「吸引専用」と「水拭き専用」のモデルのみでした。 一方、中国メーカーではエコバックスが2in1ロボット掃除機を2017年にすでに発売していたほか、最近では2in1タイプが当たり前になっている状況。また、元々は吸引掃除と水拭き掃除を同時に行えるモデルはありませんでしたが、現在は吸引掃除と水拭き掃除を同時に行えるモデルも増えており、より手軽に吸引&水拭き掃除ができるようになっています。
◆自動ゴミ収集、水拭きモップの自動洗浄&乾燥機能付きの「全部入り」モデルも!
最近、価格比較サイトや家電量販店で人気になっているのが、何から何まで自動で行ってくれる“全部入り”モデルです。最近のロボット掃除機のトレンドとして注目なのが「自動ゴミ収集ステーション」と「水拭きモップの自動洗浄&乾燥機能」で、全部入りというのはこの2つを搭載するモデルのことを指します。 自動ゴミ収集ステーションとは、ロボット掃除機本体のダストケースから自動ゴミ収集ステーションにゴミを収集することで、ゴミ捨ての手間を省けるというものです。紙パックがいっぱいになったら紙パックを捨てるだけでいいので、数カ月はゴミ捨てを気にする必要がありません。 水拭きモップの自動洗浄&乾燥機能というのは、水拭きモップを清水タンクのきれいな水で自動的に洗浄し、送風もしくは温風による乾燥まで自動的に行ってくれる機能です。洗浄時に汚れた水は汚水タンクに入るので、メンテナンスは清水タンクへの給水と汚水タンクの排水・洗浄だけで済みます。 どちらも腰をかがめてダストケースを取り外したり、汚れた水拭きモップを触ったりしなくて済むので、まさに“全部入り”といった感じです。 アイロボットの最新2in1モデル「ルンバコンボ j9+」の場合、自動ゴミ収集とモップへの給水を自動で行ってくれますが、モップの自動洗浄&乾燥機能はありません。このあたりに関しても、中国メーカーがリードしています。