『今日好き 夏休み編2024』』3話ーー那須川天心の弟が人気女子からモテモテに
7月22日よりABEMAにて放送中の恋愛番組『今日、好きになりました。夏休み編2024』(以下:今日好き)。現役高校生たちが2泊3日の修学旅行に飛び出し、運命の恋を見つける同番組には、時に甘酸っぱく、思わず胸がキュンとするような青春と恋模様が溢れんばかりに詰まっている。 【写真】りゅうじんに迫る人気女子・りあ&その 選ばれるのは……? 以下より、8月5日公開の3話から見どころを紐解いていく。細かなネタバレもあるためご注意いただきたい。 ・じゅま、ゆうと悲願の再会ーーそれでも“別の運命の可能性”を示したのは、ゆうの優しさ? 本当の本当に見どころしかなかった、今週の『今日好き』。メンバーの夕食の時間も普段以上に気が休まらず、とにかく2ショット続きとなった75分間。心落ち着いたのは、途中のコアラやカンガルーとの戯れタイムくらい。とはいえ、それもそのはず。 なぜなら、ついに役者が揃ったーー。前回の2話終盤、念願の再会を果たした、じゅま(坂本ジェルー寿真)×ゆう(早坂ゆう)。目を合わせたときのニコッとした笑顔は、ただの笑顔ではない。大切な人と再会したとき、たった一度しか出せない笑顔。まるで、すべての想いが繋がるかのような笑顔。じゅま、今度ばかりは決めないと漢じゃないぜ。 チャンスの神さまは前髪しか……なんて話もあるが、このタイミングだけは誰にも譲らなかったじゅま。再会早々、ゆうを2ショットに誘い、前回の『ホアヒン編』で自分なりに頑張るも、ほかの女子を心の底から好きになれず、ゆうに対する心残りが尾を引いていたこと。そして、今回こそは恨みっこなし。結果を誰のせいにもできないと、この旅ですべてを終わらせる宣言をした。「このセリフ、何回目かって感じなんだけど」「本当に来てほしかった」「オレはこの時点でゆうちゃん一人に決めて、アピールし続けたい」と感無量な様子。そんな姿を、ゆうが優しく受け止めるようだった。 この構図は終盤まで崩れず、特にゆうのスタンスにわかりやすく表れていたように思う。じゅまがゆうを迎え入れるのではなく、むしろ逆の立ち位置になっていたということだ。ゆうが繰り返していた「じゅまくん“とも”向き合おうかなと思って(この旅に)来ました」という言葉。ゆうとしては結論、“運命の人”を見つけに参加しているわけで、その相手がじゅまになるのかはこの後の行動次第。気持ちを絞った相手が「ひとりになったら言います」と、じゅま以外の可能性を遠回しに伝え、変に期待させないのが失恋を経験した彼女なりの優しさだろうか。 なにより『夏休み編2024』メンバーは全員揃って、じゅまがゆうを探しに旅に参加しているのは承知済み。であれば、じゅまの周囲よりむしろ、ゆう本人がどのような動きをするのかが、今後の重要な鍵となりそうである。 ・じゅりの存在が、じゅま&ゆうを同じ境遇に「もう告白する人も決まっちゃってるの!」 そして、物語を複雑にしたのがこの後の展開。ゆうに対する想いを早々に決め切ったじゅまだが、午後に入りコアラと触れ合える動物園を訪れた際、今度は自身がアプローチをされているじゅり(榊原樹里)との2ショットに。ゆうとの2ショットを踏まえると、じゅまはこの時点でじゅりに気持ちがないと伝えないとならない。じゅり自身も、じゅまがゆうとの再会に目を輝かせていたことは知っている。 だが結果的に、言えなかった。というより、言わせてもらえなかったというのが正解だろうか。じゅりは、自身の素を出せて、一緒にいて楽しいと感じたのはじゅまだけだという。だからこそ「もう告白する人も決まっちゃってるの!」と、人差し指を唇にあてて、“しーっ”と秘密を伝えるように想いを打ち明ける。かわいい。 失恋を経験し、次なる旅に参加し、意中の人と再会するも、同時に今度は自身が別の相手からも“追われる側”にーー。思えば、じゅまが『プサン編』で出会ったゆうと、まったく同じ状況である。異なるのは、フラれた側のじゅまがまだゆうに気持ちがあること。この旅では新たに、じゅまがゆうと同じ悩みを経験して、じゅりにどのような答えを出すのか。そして、自身と同じ経験をしていると知ったとき、ゆうはじゅまやじゅりにどのように接するのか。今後の連鎖反応が気になるばかり。 ・りゅうじん×その、お互いの長所と短所を伝え合う2ショット 動物園での2ショットはまだ終わらない。実はじゅま&ゆう以上に、今週の主人公たるメンバーがいたのだ。最も快進撃を見せつけ、ネットを揺らしているのが、“伝説の系譜”こと、りゅうじん(那須川龍心)。 その(平松想乃)との2ショットで、彼女が『パタヤ編』にてカップル成立しながらも、間もなく別れてしまったこと。いくら『今日好き』といえど、やはりたった3日間では相手のすべてをどう頑張っても知れないこと(というより、長くお付き合いをしても新しい一面を知ることばかりなのだから当たり前だが)。そんな不安を少しでも払拭できればと、自身の長所と短所をそれぞれプレゼンすることにしたのだ。 りゅうじんの長所は、ポジティブで、わりとインドア。短所は、飽きっぽく、機嫌の悪さがやや態度に出るが、ごはんを食べればすぐに元気になる単純さ。対して、そのも長所と短所を発表し、それぞれなかよくなったらウザいほどに絡むことと、一方でまだ打ち解けられない段階では、人と壁を作ってしまうこと。りゅうじんに惹かれて、そのもまた心の一部分の扉を開いた2ショット。最後には、彼女が密かに求めていた動物園の蝶のぬいぐるみを渡し、この時間は大成功に終えた。こうした気遣いこそ、りゅうじんの強さのひとつである。 ・りゅうじんが見せつけた快進撃 人気女子=りあ&そのの両方から恋の矢印が集中 もう終わるか? いや、15分拡大スペシャルはまだ終わらない。その後のバーベキューにて、網の前で隣同士になった、りゅうじん×りあ(米澤りあ)。お互いに相手を意識するなか、近況報告をすることに。 先ほどの2ショットを経て、そのに対して気持ちを絞ったと語るりゅうじん。一方、りあもまた彼ではなくせな(黒木聖那)に想いを……となれば円満な形で友だちに戻れるところだったのだが、彼女にとって、りゅうじんはまだ特別な存在だという。そんな微妙な空気を、りあは「YOYOYOYO~! 結構わたし、複雑です!」と笑いに変えようとから元気を見せていたが、彼女が唇を強く噛み締めていたのは、誰も見逃していないはず。 また、りゅうじん×りあの会話中、こうき(高橋紅輝)×そのも隣同士の席で距離を縮めようとしたのだが、気づけばそのの隣にフェードインしているりゅうじん。しれっと場に馴染んだかと思えば、いつの間にかその活力に飲まれてしまい、静かに席を離れるこうき。泣きつく先は、じゅまである。 そんなこうきを見て、じゅまは「ガツンといけよ」と喝を入れるのだが、そもそもこうきがヘルプを求める姿なぞ、『今日好き』の旅で見るとは思っていなかったし、その言葉をじゅま自身にも投げかけたい。りゅうじん、今回の旅でも周囲に臆さぬ行動力を発揮していたあたり、ライバルとして恐ろしすぎる。 といったように、あまりに見どころだらけな『夏休み編2024』。オンエア終盤、この旅が3泊4日であることもようやく発表されたのだが、同時に最終日を終える前に旅を終えるメンバーが5名もいることも明かされ……。定石でいえば、2組のカップルが成立し、1人が告白失敗か? さすがに男子全員がフラれるケースはないだろうが、もしかすると女子からルール違反の告白をしたり、意中の男子が旅を終え、その後を追う形でリタイアする女子メンバーが続出したりするかも。状況として、じゅま、こうき、りゅうじんはもう告白できるマインドセットが整っている。早くも次週、旅を終えるメンバーが登場してしまうのか?
一条皓太